2016年12月

ピックアップ交換 / Fishman

PU交換1

Fishman Matrix、 Vo,Tone無しからFishman Matrix のVo,Tone付きへ交換。

PU

ピックアップが入る溝は少しでも精度が悪ければ、一旦埋めて溝を直します。

PU 交換4

溝の精度が悪ければいくら精度良くサドルを作っても出音のバランスが良くならない事があります。

PU 交換5

溝の深さは、ピックアップの入る分も計算して、長さはマスキングテープで印をつけます。

PU 交換2

溝が出来ましたら、ピックアップ等をセットして、サドルを作ります。

出音のバランス(格弦の音圧)が苦労なく良ければかなりハッピー。

PU 交換6

このサドルを作る作業に全体の時間の半分以上の時間が費やされます。

25年もこんな事やっていますので引き出しは沢山ありますが、未だにバランスがなかなか出ない時があります。

PU 交換7

ジャックは、キャップの面位置か少し出る位が理想、キャップもナットも簡単に回らないようにしっかり締めます。

ナットが緩んだ祭、回しても中でしっかり留めてないと、コードがぐるぐるねじれてしまいに切れてしまいます。

 

PU 交換8

当方の場合、コードは6弦側、バックの縁に沿わせます。

LR.Baggsも人気があってプロは元より着ける方沢山いらっしゃいますが、Fishmanは、やはり音が良いですね!

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ブリッジ交換 / ウクレレ

ウクレレブリッジ1

1弦が抜けてしまうので、修理ではなく、今後弦が抜けてしまわないようにギターのブリッジのデザインで作り直してください、と言うリクエストでした。

ウクレレブリッジ2

ブリッジのサイズは元のサイズと同じで。

ウクレレブリッジ3

ショートサドルで強度も増しました。

 

ネックリセット&リフレット / Martin D-45

D-45reset1

ネックの角度が狂って、弦高が高く弾きづらいので、ネックをリセットします。

 

D-45reset2

ダブテールジョイントですが、ボルトの受けが入っています。

新しい物は皆、付いているのですが何故だかはわかりません。

D-45reset4

ヒールを削って角度を直します。

ヒールは隙間無くぴったりと、調整します。

D-45reset5

もちろん、反対側もぴったりと。

D-45reset3

指板の状態もよくありませんでしたので、調整してフレットは交換します。

 

D-45reset6

フレットを交換しましたら、ナットも合わせて作ります。

D-45reset7

 

とてもきれいな D-45 でした。

 

ネックリセットの際、指板の状態が悪ければ、リフレット(指板調整、フレット交換、他)しなければなりませんが、ネックリセット時のリフレット料金は割安(3割引)で出来ますので、フレットの交換時期に来ていたり、弾いている時に1弦がずれて落ちてしまう、新しいフレットを試したい等の方は、一緒にリフレットもお勧めいたします。

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叩いても外れないナットの外し方(ナット交換)

ナット外し3

つき板が厚くて、がっちり接着されているナットは叩いても外れません。

ナット外し1

無理に叩くとつき板が割れてしまいますので、切ってから叩きます。

ガードのガムテープは、弱くしてから貼ります。

ナット外し2

当方の場合、のこぎりとドレメルを使って、底面ギリギリまで切ります。

 

ナット外し4

反対側も。

しっかり下まで切ってやらないと、くっついて残ってしまいますので、それだとまた面倒くなってしまいます。

ナット外し5

下まで切れましたら、両側を叩いて外します。

ナット外し6

左右叩いて、外します。

ナット外し7

 

そして、剥がれましたら、摘んで外します。

これで無傷で外せます。

サドルも外せない場合はこの方法で外しますが、ナットより薄いので少々やりにくいです。

必ずいずれ外さなければならないパーツですので、もっと軽く付けておいてもらえれば助かるのですが・・・。