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指板(フィンガーボード)のアールについて

リフレット(フレット交換)なので、この指板(フィンガーボード)のアールをどうにかしなければなりません。Fenderみたいだ。

ネックの状態をある程度判断する為にバインディング(指板サイド)のラインを見ますが、おそらくそれだけを気にするばかりに、サイドばかり削り落としてしまったのかと想像します。

何故このアールでは厳しいかと言いますと、チューンオーマチックブリッジの場合、フェンダーのブリッジのように各弦ごとに高さを調整出来ないので、バランスが取れません。

しかも下の画像でも分かるように、経年劣化によってブリッジが潰れてますので、尚バランスが反対です。


7.25はこのアールを測るスケールの中で1番深いアール。

1弦と6弦の弦高が丁度よくても他は低すぎて音が詰まります。


古いブリッジは潰れていますので、力を掛けてある程度戻しますが、ある程度しか戻せません。


これをやって割れる事もありますので、やり過ぎない事ですが、あまりお奨めはしません。

こちらは新しい物に交換してください。


指板のアールが直ったら、新しいフレットを打ちます。

指板を削る際もフレットをすり合わせる際も、サイドが落ちないように調整します。


フェンダーのギター等では特にそうですが、指板の中側を意識的に少し多めに削ります、チョーキングの際等に音詰まり等無い様にフレット調整します。


音や演奏に満足する為には、各パーツのバランスが大事です。