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フレット交換 / 部分交換


 

フレット交換は、基本的に全部のフレットを交換しますが、出来る条件であれば部分的に交換する事もあります。

ただし部分的ですので、指板調整などの作業はありません。

交換後、第1フレットの高さが上がりますので、これ以上弦高が下げられない状態の場合は、弦高が上がります。

部分交換の方が、料金は安く上がりますが、内容を考えると割高と言えるかもしれません。(料金は、お問い合わせ下さい。)

 

なるべく元のフレットに近いものを選びますが、在庫の種類は限られていますので、ある程度になります。

9フレットまでが新しいフレットです。

9フレットと10フレット

古い方のフレットにある程度雰囲気は合わせますので、通常のリフレットより若干多目に削りますが、あまり削ってしまうと、折角新しいフレットの意味がなくなりますので、頃合良く。

 


 

フレットを交換した場合は基本的には、第1フレットに合わせて新しいナットを作り直しますが、その雰囲気や象牙等を残したい場合は、底を上げて調整します。

底上げは、きちんとやれば音には影響は出ないと思っていますが、理屈で言えば音にも影響はあると言えるかもしれません。ですので敬遠される方はいらっしゃいます。

ですが、こう言う事にうるさいくせに、リフィニッシュの相談などされてしまうと、私達、楽器屋さんは心の中で、ズッコケています。

「この人、いい加減だな。(なんも分かっとらんな。)」と思われてしまうので、気をつけましょう。

金属などで底上げした場合は、質量が大分変わりますので、音の変化は出易いかもしれません。

 

 

 

 

 

指板に凹みが見えると思いますが、この凹みは指板調整などで、きれいになってしまえばそれで良いと思いますが(画像の凹みが消えるほど削ることは無いです。)わざわざ埋めてまで平らにする必用は無いと思います。

平らでも、凹んでいても、演奏性は変わりません。

埋めるとかっこ悪いです。

埋めない方が断然かっこよいです。

オールドギターは使う事が理由のものと、持っている事が理由のものがあります。

(半々もありますが。)

直し直し、使われてきたギターは大概ボロですが、音は良いんです。