「ネック折れ修理 ビフォーアフター修理例 増やし期間」が続いています。
メーカーやモデルの塗装の違い、修理歴の有無、シースルー、濃い色、塗りつぶし、等々
仕上がり具合がそれぞれ色々あります。
沢山比較して頂ければ幸いです。
当方のお客様や、いろんな方のブログ等を見ておりますと、すごく早い人で1~2年位でリフレットの時期が来てしまうようですが、例え減ってしまっても演奏上、不具合、違和感が無ければ大丈夫!
弾いて!弾いて!弾きまくってください!
修理前後の見た目が変わったように見えませんが、修理前と後です。
塗装が欠けてしまっている部分は、クリアで盛り上げてツルっと仕上げてますので、手触りに違和感はありません。
ネック折れ修理の仕上がりの雰囲気はいろいろあります。
過去の修理例も沢山見て頂ければ幸いです。
0フレットのギターのナットは単なる弦のガイドなので、難しい調整はいらない代わりに、0フレットを1フレットより気持ち高いフレットを打ちます。
ですが、1~6弦まで丁度良い高さのフレット等はありませんから、ナットを作るより面倒な調整になる事もあります。
リフレット(フレット交換)はセットです。
※オールドギター等、指板調整はしない場合もあります。
ピックアップを取り付けます。
アジャスタブルブリッジにはインブリッジタイプのP.Uは付けられません。
下の画像の様にピックアップに合った形に溝を直します。
元の溝に埋木を接着して完全に固定しているものも時折見ますが、元のアジャスタブルブルブリッジに戻せるよう接着はせずに、アンカーも残したままの方が後々ピックアップが要らなくなった時には楽に戻せますのでその方が良いかと思います。
溝はしっかり接着した方がしないより音が良いと考えたのかと想像します。
理屈では間違いないと思いますが、聞いて差が分かるかと言えば、そこまで(どこまで?)差は無いと思います。
ほとんどの事が主観で判断されますので、断定できる事はあまりありませんが、その人が「そうなんです。」と言うならば、そうなのです。
エンドピンジャック・キャップはジャックと面位置(https://www.m-guitars.com/blog/3525/)か少し出ている位が良いのですが、エンドブロックの厚さによってはそこまでジャックを出してしまうとしっかりロック出来ずに後々緩む事がある為、無理に面位置まで出さずにしっかりロックする事が重要です。
これまでの「山口君のページ」山口君の紹介の意味で分けておりましたが、次回から山口君の仕事もコンテンツ別に分けて更新していきます。
いつも「スタッフの山口です。」って始まりますから、別に分けなくてもね。
この記事までの「山口君のページ」はこのまま残ります。
1~2回前のブログでアダマスのリフレットを見て頂きましたがアダマスの場合、エリートの様にネックを付けたままフレットを打てない理由を書きました。
エリートの場合は、通常通りネックは付けたまま打ち換えます。
Ovation はフレットを接着剤で固定しているのですが、年代によってその接着剤が異なる為、交換前の溝の掃除の仕方にも違いがあります。
古いやつから90年代後期位までは、カサカサの接着剤が詰まっていて、掃除がしやすくてこれをきれいに掃除してしまうとフレットがゆるゆるになってしまいます。
溝が広がらない様に接着剤を残して調整します。フレットは上手く溝に喰い付かせて更にその後、接着剤を毛細管現象を利用して流し入れて固定します。
コレクターズシリーズの1998だったと思いますが、このあたりからフレットの接着剤が重ーい、かき取れない(ドレメルで掃除しても、粘ってビットに絡みつくだけ)接着剤になります。
これは時間をかけて何とかきれいにしないとフレットが打てません。
この後、何年もせずに重さがそれほどは無くなったけど固ーい接着剤になったような気がします。
これも時間が掛かりますが、きれいに掃除しなければなりません。
2002年にOvationの代理店を離れてしまいましたので、その後の仕様変更等は分かりませんが、どのメーカーもどのギターも打ち換えるフレットの足に合わせた作業が必要です。