当方のネック折れ修理は、塗装修正はせずにコストを掛けず仕上げるプランと、出来るだけきれいに仕上げる(塗装修正あり)プランの2通りあります。
特に塗装修正無しの場合は、メーカーの違いや古いのも新しいもの等、塗装の状態が違いますので仕上がり具合も区々になります。
ネック折れ修理の修理例を出来る限り多く上げて行きますので、見て頂ければ幸いです。
折れちゃった事は非常に不運でございますが、その不運を不幸中の不幸にしてしまう事はホームリペアにて失敗してる場合、更にまた付け直しちゃったり、補強しちゃってる場合等はどんどん面倒になってしまいますので、出来れば現状維持のままキープでお願いいたします。
最近またそういった事を続けて聞きましたので、ギブソンの名誉の為に言ってみます。
私が声高に言う必要は無いのですが・・・
ギブソンが折れやすいのでは無いのです! ギブソンを持っている人が圧倒的に多いのです!
そりゃフェンダーもギブソン同様に持っている人が多いから、「ギブソンは折れる」につながってしまうのかと思いますが。
折れないフェンダーがすごいのです!
ギブソンはこのネックでなければGibsonでは無くなってしまうので、これでいいんです。
ヘッドもネックジョイントも角度を付けなきゃならないんだから。
マホガニーが脆いなんて言ってる人もいるようですが・・・
そうでなくって、ギブソンを持ってる人がいっぱいいるんです。
当方のネック折れの接着方法は、私が昔お世話になった工房で勉強させてもらったやり方なのですが、聞いた話では、預かったギブソンのネック折れ修理は保険で支払うので、写真を撮ってくれと言われ、その時すでに接着済で、保険用の写真の為に再度折る事になったそうなのですが、それが何やっても中々折れてくれず、苦労したと聞きました。
そんなに簡単には折れないものなのだと思ったのと同時に、折れる時は呆気なく折れるのだ、と認識。
大事な楽器、何にしろ倒さない様に気を付けましょう!
いつも見て頂いている方々には、毎回同じような修理ばかりで申し訳ないです。
なのですが、補強要らずで、塗装修正もしない修理をしている修理屋は割と少ないと思いますので、修理例を出来るだけ多く見て頂きたいと思っている次第です。
塗装修正無しの場合は見るも痛々しい見た目になる場合がありますが、それも全部見て頂きたいのです。
塗装修正をしない仕上がりと塗装修正した仕上がりも比較もして頂きたく、どの程度塗装が出来ているのか。
勿論、日常他の修理もやっていますが、ネック折れ修理など沢山見て頂きたいものはこのように多くなってしまいます。
ご了承頂いて、今後とも末永くお付き合い願えれば幸いでございます。
ハードケースに入っていても倒れた際には、中で折れている事はよくあります。
いずれにしても、倒れない様に気を付けて下さい。
そして弦は、しっかり緩めてね。
とにかく使えるようにする、プランです。
出来るだけきれいに、塗装も修正するプランになった場合は、このケースは全部剥がして塗り直しになりますが、いずれにしても明るいシースルーですので割れの跡は、ある程度残ると思います。
もう一つの修理は、ストラップピン部分。
根元からえぐれてしまっています。
力が掛からない部分であれば、見た目だけ修正出来れば良いですが、ストラップを掛けても大丈夫にします。
ストラップピンを打てるように円柱に掘って、木を埋めます。
下穴を空けずに、もしくは下穴が小さ過ぎて木を割ってしまった方もいると思います。
必ず、使うビスのサイズに見合った、下穴を空けましょう。
アコギのトップ等ナチュラルカラーの割れは、目立たなくなればラッキーと言う感じなので、割れの跡は残る事は前提として下さい。
割れの跡が見えてしまうのが好まない場合は、色を濃く塗ってしまう事も時折ありますが、仕上げはオーナーの好みがわかれるところではあります。
当方のネック折れ修理はタイトボンドは使わず、補強無しで強度が十分な接着剤を使用します。
「塗装修正無し」のプランならコストを抑えて修理出来ます。
但し塗装の剥げ具合は区々になります。
ご了承下さい。
過去の修理例が修理実績内にありますので、雰囲気だけでもご参考になれば幸いです。
ネック折れ以外にも色々と例がありますので、ご覧いただければ幸いです。