フレット

フレット交換 / AB Manson


AB Mansonという上品な感じのギターで

ございます。


フレットに高さが無く、浮いています。


フレット交換いたします。

 

 


 


 

フレットの減りは、ローフレット側がより大きく削れている事が多く、減りが大きいロー側のみ交換をご希望の方もおられます。

そうすれば交換本数は少なく、料金も通常のリフレットよりも安くはなるのですが、本数や作業内容を比較すると割高になると思います。

全フレット交換の6.5~7割くらいの料金ですが、その他にもリフレットの際のご要望には出来る限り対応していますので、その際にはお伝えください。

(このギターは通常のリフレット。)

 


 


 


 

リフレットの際に、指板は現状維持したい、ナットは交換したくない、等々。

部分交換の場合や指板の修正をしない場合では、指板の状態によっては新しく打ったフレットを沢山削って調整しなくてはならない状況が考えられたり、部分交換の場合には新しいフレットと古いフレットの差に違和感を感じる事もあります。

そのような不都合があるか否かよく見て、ご検討頂きます。

 

個人的には演奏中、大分違和感があるなと感じた例があります。→ フレット部分交換

フレット交換 / Martin D-35

Martinのリフレット(指板調整、フレット交換、ナット交換)でございます。

浮いている部分も沢山あります。

 


指板の調整(修正)には色々コツがあります。

ビシっと精度よく仕上げるのは良い事ですが。


決して削り過ぎず、指板の厚みやネックの角度等、鑑みて「もちょっと削った方が良いんでは?」という所でやめたりもします。


指板の面もきれいになれば良いってことでも無く、適当に曇っているような雰囲気が好い。私は。


ナットは出来るだけそのメーカーの形の雰囲気で。

 

 


 

 

 

当方のお客様や、いろんな方のブログ等を見ておりますと、すごく早い人で1~2年位でリフレットの時期が来てしまうようですが、例え減ってしまっても演奏上、不具合、違和感が無ければ大丈夫!

弾いて!弾いて!弾きまくってください!

 

フレット交換 / Ovation 1868-5

オベイション エリートのリフレットです。

何十年前に作ったカバーを、まだ使っています。

 

1~2回前のブログでアダマスのリフレットを見て頂きましたがアダマスの場合、エリートの様にネックを付けたままフレットを打てない理由を書きました。

エリートの場合は、通常通りネックは付けたまま打ち換えます。

Ovation はフレットを接着剤で固定しているのですが、年代によってその接着剤が異なる為、交換前の溝の掃除の仕方にも違いがあります。

古いやつから90年代後期位までは、カサカサの接着剤が詰まっていて、掃除がしやすくてこれをきれいに掃除してしまうとフレットがゆるゆるになってしまいます。

溝が広がらない様に接着剤を残して調整します。フレットは上手く溝に喰い付かせて更にその後、接着剤を毛細管現象を利用して流し入れて固定します。

コレクターズシリーズの1998だったと思いますが、このあたりからフレットの接着剤が重ーい、かき取れない(ドレメルで掃除しても、粘ってビットに絡みつくだけ)接着剤になります。

これは時間をかけて何とかきれいにしないとフレットが打てません。

この後、何年もせずに重さがそれほどは無くなったけど固ーい接着剤になったような気がします。

これも時間が掛かりますが、きれいに掃除しなければなりません。

2002年にOvationの代理店を離れてしまいましたので、その後の仕様変更等は分かりませんが、どのメーカーもどのギターも打ち換えるフレットの足に合わせた作業が必要です。

 


オベイション特有のこの部分は面倒で、気も使います。


その他の部分は、通常のギターと同じです。


リフレットしてナットは練り物から牛骨に作り変えますので、音が締まります。

 


 

 

 

 

Ovation は長く関わったので、最近まで何とも思いませんでしたが、一回りしてまた良いなと、思うようになりました。(OP24までがいいな。)

 

フレット交換 / Ovation 1687-2

アダマスのフレット交換します。

 

このトップ部分の指板のセッティングと形状が独特なのでネックは外した状態でフレットを打つ方が安全です。

エリートと言うモデルも同じような指板の形状なのですが、アダマスのトップは強度はあっても薄く、指板を密着させずに浮かしてある為、フレットを打ったり押し込んだりするには心配があります。

浮かした指板の隙間にしっかり接着剤が充填されていればエリートの様に打てなくも無いのですが、やはりネックは外して作業する方が安心です。

 

初期の頃のアダマスのこの部分は隙間が無い印象ですが、隙間があれば詰めておきます。

この部分に弦の張力が掛かって押しつぶされるのですが、少しでも強度の足しになるようにエポキシパテを詰めます。

ここが押しつぶされればネックの角度が狂います。

弦の張力は、70キロ位あるそうです。

 

1日、弾き終わったら、弦は緩めましょう。

しっかり、緩く、緩めましょう。

 


 


 


 

 

指板(ハイポジション部)がフローティングされているのですが、ここは上へはねたり、下に折れたり曲がっている事が多く、ネックをセットする際に1F ~最終フレットまで通りが良くなるようにハイポジション部のフローティング具合を作ってやらなければなりません。

何もせずに真っすぐな場合は苦労は無いのですが、大概いつも上から押さえたり、下から持ち上げたりして指板の通りが良くなるようにフレット交換前の指板を修正します。

そのような事によりネックの角度や、指板の厚み等で個体により隙間(フローティング)の大きさが区々になります。

最初期のアダマスは接着無しの完全なフローティング状態がオリジナルですが、音詰まりする場合は已む無く接着したり、共振を押さえる為に指板の先端だけ緩衝剤でトップにくっ付けられてある事もあります。

完全オリジナル状態を維持したい場合は、少々の不具合は我慢しましょう!

何事も思い通りにはならないのであります。

 

 


 

 

 

フレット交換 / Martin HD-28

 

フレットの交換時期は十人十色ですが、これ位になると皆さん、交換の時期が来たと感じます。

上から下まで満遍なく弾き込んでいます。

 

 

山口君もブログを書いてくれるようになって、修理の手順なんかも書いてくれますので、私の方はますます文字が少なくなってビフォーアフターの画像のみになってしまいそうです。

山口君には出来るだけ、あーやれこーやれ言わない様にしていますので、私と同じようで違う所もあります。

このリフレットにしても、最近は「ネックジグ」なる道具も駆使して仕事の精度が上がるよう努めていますが、ネックジグの使い方もわたしと若干違うようです。

 

 

 


 


 


 


 

 

 

あーやれこーやれ細かく言ってたら、うまく行ってもわたしと同じ程度にしかならないって事になってしまいます。

師匠とか先生等と言われてる人は、私のとこに来た以上は、私程度より上手くなる(する)には…と、難題に苦慮しているはず。

 

 

 

折角いいボール投げたり、打ったり出来るのに、フォームいじっちゃって、わけわかんなくしちゃうのは1番やっちゃダメ。

怪我しない様にする事が先ずは、教える人の仕事。

そうは言っても、怪我しちゃうんだよな。

「怪我の功名」なんてのもあって、話が終わらなくなりますので、また今度。

フレット交換 / Ovation 1681-8

Before

 

After

お店の人に「もう交換しないとダメですね。」等と言われても鵜呑みはしないで下いね。

お店の人も商売ですから、いろいろ言いますが、決めるのはご自身で。

交換理由も時期も、それぞれ違って良いのです。

・演奏上不具合があるから・見た目が嫌だから・もっと弾き易くなるかも…・まだ交換しない、いろいろでいいんです。

 

 


 


 


 

ギターの関わり方も演奏スタイルもみんな違うのですから、正解は無いのです。

私個人としては、「これ、よく弾いてるな!」や「なんで交換する(直す)の?」といろいろ感じますが、聞いてみれば「なるほど。」

その人のスタイルがあります。

 

強度や演奏性に問題が生じる可能性がある場合は、伝えますのでご検討下さい。

 

 

リフレット / Guild D-40

リフレット(フレット交換)します。

インレイが通常よりだいぶ薄いです。

修理屋さんによっては料金が作業ごと分かれている事もありますが、当方の場合、指板修正、ナット交換、他調整込のセットです。

 

インレイが欠けていたり、抜けてしまっていますので深く掘って、新しいインレイを入れます。

 

 

貝のドットインレイは作らなくても何種類かありますので、苦労しなくて済みます。

貝以外や入手できない形のインレイの場合は作らなくてはならないので、とても面倒でございます。

Gibsonのパーロイド等は、削って無くならない様に外せるものは外してから作業に入ったり、その他面倒になる場合は別料金になってしまいます。

ご了承ください。

 

 


同じようなブログが続きますが、出来るだけ順番に更新しております。


そして時折、やったばかりの新しい修理がアップしたりします。


こちらは、1年半も前の撮影でした。

 

 

やってる内容が同じような事ばかりなので毎回書く事もあまりないのですが、とりあえず修理実績の画像を増やして、「うまい!」とか「へた~。」等と出来るだけ沢山見比べられるよう出来れば好いと思っております。

以前、一時期週2でアップしていたことがあったのですが、それなりに面倒でしたので、また週1になりましたが、今後いちいちテキストは付けずに画像のみ並べて、更新頻度を増やして、内容の詳細は画像から想像してもらうのも良いかと思ったりしますが…それでは不親切か…。

今後どーして行ったらよいか、考えております。

 

フレット交換 / Fender Stratocaster

リフレットします。

グリスアップは出来る時にしておきます。

 

ネックジグ、と言うこのような仕事の作業精度を安定させる道具があります。

アコースティックギターが主な修理屋としては、アジャストロッドではないネックのリフレットの際等にネックジグが必要です。

チューニング後にアジャストしてある状態に仕上げなければならないからです。

 

ですがこれがあったとしても、この道具の癖もわかって来ましたので何でもかんでもそれを使う事はしません。

何ででしょう。恐らくあのような天才的な道具を開発する人のレベルに私が追い付いていないので、すごく良い仕上がりなのですが、思うのとちょっと違くなるのだと思います。

現に全てにネックジグを使って完璧な仕事をしてる人もいると思いますが、私の場合、「すごくいいけどちょっと違う」と思いながら使うのではなく、分けて使います。

 


 


 


 


 

引越しをして、ネックジグの置く場所も心配することなく入手し、ネックジグ導入後、ブログにて掲載しましたが、この時はまだありません。

引越して直に1年半になりますが、引越し前の画像です。

出来るだけ古い順にアップしていますが、全く追いつきませんので直近の2~3か月は、あまり撮っておりません。

ブログに掲載不可の場合は使用不可とお申し付けくださいとHPやお預かり書にもありますが、逆にブログにアップされることをお待ち頂いている方もいらっしゃいましたので、その場合は「絶対使用」の旨、お伝えください。

順次、掲載いたします。

よろしくお願いいたします。

フレット交換 / Gibson LG-2

リフレットします。「指板修正、フレット交換、ナット調整(通常はナット交換)」

フレットは、半田ごてで温めながら抜いていきます。

フレットを温める事によって、溝に入っている接着剤を緩めたり、木を温めて抜く際に割れにくくしたりします。

半田ごてはフレット以外の部分に触れた場合は、一瞬で焦げてしまいますので、細心の注意が必要です。

 

現在は何の作業をするにも専用の道具がありますので、とても便利になりました。

昔は、フレットを抜く専用のニッパー等はありませんから、喰い切りの上部を平らにグラインダーで削って専用工具にしてました。

ステュマックには当時からあったような記憶もありますが、自分で作るのが面倒な人が買う物かと思っていました。

 

 


 


 


 

リフレットの場合は、基本的にナットは作り直しますが、古いパーツを残したい場合は底上げなどして調整し直します。

但し叩いて外せないナットは、壊して外しますので残すことができません。

 

 


 

エレキの場合は出来る限りオリジナルパーツが残っている方が良いみたいですが、アコギの場合はそれほどではなく人によるところみたいです。

アコギの場合、特に古い物は修理してある(する)事が当たり前な所がありますので、見る人の価値がわかれるのだと思います。

 

弦高を下げるのに、サドルでは削る高さが無くなり、ブリッジを薄く削って下げてある物もあります。

そういったギターを更に弦高を下げなくてはならない場合は、ネックの角度を直さなくてはなりません。

その際、薄くなったオリジナルのブリッジに角度を合わせるか、新しく元の厚さのブリッジに作り直してネックの角度を直すか、分かれるところです。

この判断の別れ方も、ハカランダの材料があれば交換するという条件も入ったりしますが、ショップでも考えがわかれます、皆さんならどうされますか。

私のギターなら、インディアンローズでも交換します、そこまでやってブリッジうすい、っていうのはどうもいやかな。

でもまだハカラダあるからね!

 

 

フレット交換 / Morris

 

リフレットのタイミングは、それぞれですが、こんな感じになってくるとそろそろ変え時かなと感じ人が多いかもしれませんが、もっとフレットが減っても関係なく使っている人も多いです。

いつフレットを取り替えたら良いか考えあぐねている人も多いと思いますが、交換時期が分からない方は何かしら不都合が出てきたら交換の時期とすれば良いかと思います。

音がつまる(ビリつく)、弾き難くなった、等々…

 


 


 


 


 

ギター、車、時計、鞄、いろいろと普段使いの道具はありますが、大事に使い続けている物ってとてもカッコよいです。

私にとって大事にすることと言うのは、”傷つかない様につかいましょ。”という事ではなく、調子が悪くなったら調整したり壊れたら修理して使い続けているものなので、そう物をいつもカッコよいなと感じます。