ブリッジ
ブリッヂ直し+ネックリセット+リフレット / Ovation 1881-5
「ん?」と言うような雰囲気。
弦高を下げたくて、ピックアップを1番下まで下げても足りず、サドルの山を低くしたくてピックアップを自作、そしたら弦がブリッヂに当たっちゃうから、削っちゃった。
と言う事です。
このような場合は大体、ピックアップサドルの山を削られちゃっている事が多いですが、この方は純正パーツ温存でピックアップ自作。
このブリッヂの削られている部分を元に戻して、元のピックアップを使います。
当然ネックの角度が酷く狂っているので、リセットして、リフレットします。
アダマスのリフレットは、指板エンドがフローティングしている上に、トップが非常に薄い為、通常通りにフレットは打てませんので、フェンダーのネックの様にリフレットしてから、ネックリセット出来ればその方がやりやすいです。
ブリッジ ディテール / Martin
ブリッヂ側、ボディ側の接着面は平らに、密着するように調整して貼り直します。
調整が不十分な場合、密着せず隙間が出来てしまいますが、ばか力でクランプを掛けてもムダです。
バランスよく、適度な力でクランプは掛けます。
ブリッヂを作る機会が、この黒檀(エボニー)を使う事が多く、インディアンローズと比べると価格も高く、「ローズももっと使えると良いんだけどな。」等と思っていましたが、今となってはローズ類は輸入出来ない材料になってしまいました。
今はまだ、材料の残りがありますが、今後の事は考えないといけません。
ブリッジ貼り直し / Martin D-28s
ブリッヂはがれ修理 / Gibson J-160E
ブリッジ修理(ピックアップ付き) / Takamine Guitar
タカミネギターのブリッジ剥がれです。
どのブランドもそうですが、普段やりなれないものは、何でもマーチンやギブソンと同じ様に考えて観察もせずに作業を始めてはいけません。
パーツの取り付け方には、各ブランドいろいろ工夫してある事があります。
特にピックアップ付きの場合、ブリッジに工夫がある事がよくあるので、外す際にP.Uを断線させたり、再セットし辛くなったりと、不具合が出ないよう、よく見て作業を進めます。
タカミネも何度もやってますが他と比べると、ほとんどやってないに等しいので、「きっと全部同じではないはず。」と用心しながら、進めます。
しっかりセット出来ましたら、調整して完了です。
修理する上で、接着材を何を使うか、人によってはタイトボンド一本やりだったり、ニカワだったり、いろいろ使ったりと、それぞれです。
ブリッジの接着材を考える場合は、タイトボンドで強度は十分なのかと言う事、このギターを20年後にブリッジ以外もしくはブリッジの修理でブリッジをはがす可能性があるのか否か、等考えて決めます。
このタカミネとオベイションは、1番最初にエレアコと言う物を真剣に考えたメーカーかなと思っています。
勿論、アリアやヤマハもよかったですが、オベイションギターの母国アメリカの、カマンミュージックコーポレーションはオベイションと同時にタカミネも代理店として取り扱っていました。
ですので、リッチーサンボラはオベイションでもジョン.ボンジョビはタカミネを使っていました。(画像のタカミネを見て 思い出してしまいました。)
ブリッジ交換 / ウクレレ
ローズウッド以外にもマホガニーも同じ様なことがあります。
本物のマホガニーは現在では、ホンジュラスマホガ二ー(Swietenia macrophylla アメリカンマホガニー)だけ。
キューバンマホガニーも枯渇してしまった本物のマホガニー。過去5世紀に渡り、無差別な過剰伐採によって現在は資源としては見ることはなく、古い家具なのでしか見ることはないらしいです。
マホガニーの名が付く物は他にもありますが、仮に人間に置き換えてみると、外国の人から見れば「あれは、ファミリーに違いない。」と思われても、当人同士は言葉も通じず、
「君、誰?」と言う、可能性としては、大昔、母国を出て行ったひーじいさんの、じいさんさんの子孫?くらい遠いのでは。(と、想像しています。)
様々な業界でも、都合よく呼び名をつけている物も沢山あるのではないかと想像してしまいますが、でもそうしないとコスト的に新しい物を作り続ける事が出来なくなってしまいますから、時代時代で良いものを見極めて行く事が大事なのかもしれないですね。
ブリッジ剥がれ修理 / Guild D-50
リペアマンを目指す人は、このホームページのブログをチェックしていると、時々得しますよ!
ブリッジ剥がれ修理 X 3例
ブリッジプレート補修 / Gibson