スタッフブログ

ブリッジ剥がれ修理 / Ovation NC2078AS

こんなに剥がれています。

それでも慎重に剥がします。

スーパーグルーで接着されている割と安価なギターではブリッジはあまり反っていないにも関わらず剥がれているものも少なくありませんが、そうでないものは反っている分隙間が開いている事がほとんどです。

 

スケールを当ててみると反り具合が分かります。

今回はアイロンをかけて矯正しています。

クラックも入ってしまいましたが、それも想定内です。

本来なら底面を平らに削って接着面を調整しますが、これだけ反っていますのである程度戻さなければ削って修正するには大幅過ぎます。

 

中心に大きい穴がありませんので、プリアンプを外してクランプします。

 

接着はもちろん!

「アラルダイト」うちは何とかこいつを使い続けているのです。

最近ある程度まとめて入手出来たのでしばらく大丈夫。高かったけど…

 


弦が裏通しでないブリッジは底面はあまり削る事が出来ません。


アラルダイトだけではありませんが、エポキシを使う場合は、じっくり時間をかけて拭き取りをしなければ接着部の周りをきれいに仕上げることが出来ません。


タイトボンド等とは違い、一旦硬化してしまうと拭き取る事が出来ません。

出っ張っている角の周りも平らに磨く事が出来ない為、後からきれいにしよう等と考えてはいけません。

 

こちらのOvationはよくわからないので、調べてみましたらちょっとしかインターネット上には出て来ず、なんと限定3本のようです。

 

ネックリセット Martin D-28 1967


スタッフの山口です。遅ればせながら今年もよろしくお願いいたします。

今回はアメリカのどこかで長年眠っていたであろうハカランダのD-28のネックリセットです。甦らせます。

ダブテイルのポケットに通じる穴を開けた所。


指板の14フレット以降をトップ板から剥がすために温めます。


指板周りを傷つけないように慎重にナイフを入れていきます。

 


ダブテイルジョイントを温めて接着剤を軟化させます。最近はすっかり蒸気ではなくヒートスティック(専用のハンダゴテみたいな道具)の熱で行っています。


4〜5年前まで蒸気にまみれて拭き拭きしながら奮闘していました。

本当にMartinは良い子です。(比較的素直にネックが取れるという意味)


今回は角度を直して仕込み前に記念撮影♪

 


リセットのみの場合は再接着後はフレットのすり合わせを行います。


今回は明らかに長年使われていなかった為ペグを外して磨きます。ヘッドの突板もペグがなければ綺麗に磨けますね。


ラッカー塗装はデリケートなので磨き用の溶剤選びには注意が必要です。

 


ボディも磨いて一丁上がりです。


サドルはもうちょっと高さがあっても良かったかもしれません。しかし先日、夏にネックリセットした個体が冬になって弦高が下がりすぎたと戻ってきてしまいましたので修理する季節も考慮しなければならないのだと思い知りました。サドルはあくまでも高すぎず低すぎず。日々勉強です。


いつも書いていますがセンターズレはご法度。元々ズレている個体もたくさんありますがその場合はできる限りネックリセット時に修正します。

ズレているからといって音の良し悪しにはあまり関係ありませんが。


アコースティックギターと聞いてほとんどの人がイメージするのがこのギターだと思います。


ハカランダ特有の木目ですね。

イカしてます。


サイドもこんな感じ。素晴らしい。

音も言うまでもなく。

今回もありがとうございました。

 

リフレット / Morris WJ-50

今回はおじさんが大好きなアリスのギター!

黒はベーヤンが使ってたな~。

 

私が中学生の頃はビデオ等ありませんから、週に一度「ザ・ベストテン」に出ているアリスを見て、一瞬映るか映らないかのべーヤンの手元を凝視してました。

「おー!フラットピックでスリーフィンガーやってるー。」と言う感じで。

 

 

情報が本当に乏しかったし、雑誌だって当時の私にとっては高価だし。

ほとんど弾き方も何もかも想像でギターに携わっていました。

頼りはコード譜の本とラジオとレコード。

それと演奏が一瞬映るテレビ。

「1週間でギターが弾ける本」は見たけど…弾けるようにはならなかった。

エレキなんかは、Vo10にすれば歪むと思ってたし、「なんで、ロックの音になんないの?大きくなるだけなの…?」

 

 


 


 


 

今の子達は羨ましいような気もするけど、昔は面白かったな。

先ずは中1の時、「音合わせって?」

「ピッチパイプっていうのでやるのか!」→「笛の音じゃん!分かんねーよ。」

私、音感なぞはありませんから、そのうち音叉と言う物を知り、めでたく音合わせを体得しまして、

自転車で行ける楽器店に出かけて行き、ピック2枚買って、お店のおにいさんにいろいろ教えてもらって。

お店のお兄さんもさぞ、子供相手に面倒くさかったことでしょうな~。

この場を借りまして、昔の大人の皆様ありがとうございました!

 

ピックガード貼り直し / Gibson J-45


一時期のGibsonのピックガードはフニャフニャしていた時期があって、ハミングバードのP/G等は偽物のような見た目でした。


その時期のものは何故かめくれてはがれやすくて、貼り直すとなるとやたらと面倒臭いのです。


先ずは両面テープで貼ってあるP/G全般ですが、P/G側、ボディ側双方の粘着テープの除去。

 

この粘着テープを除去する際に、ショップ店員さんや他の修理屋さん等は「親指がいたくなります。」や(粘着テープを浮かせるためにオイル使用)「オイルをボディの中にこぼしてしまいました!どうやって跡を消せばよいですか。」等々いろいろ伺いました。

これが大変で、魔法は無いので工夫しながらガンバルしか無いのです。

 

このふにゃふにゃP/G、柔らかいから貼り付いたら反発してめくれ無さそうに見えるのですが、強力両面テープでしっかり定着させなければまためくれて来ます。

そんでもって、フニャフニャだからいつもの当て木では杢目が付いてしまいます。

(それなりにツルっとしている当て木なのに)

なので、キズの無いアクリル板を使います。

 

これなら大丈夫かと言えば、しっかり圧着させたいのでクランプもそれなりにしっかり締めると強くクランプが掛かっていた跡が付いています。

なので、温めて跡が消えやすくなる様にしたりしますが、温まって剥がれやすくなってしまうのも嫌なので、いずれにしても跡が消えるまで時間が掛かります。

 


 


 

 

そしてこれは、将来的にどの位持つのだろうか。今も剥がれていないのだろうか。

心配なら作り直すしかないでしょう。

https://www.m-guitars.com/blog/3755/

メーカーは不良が出たら、「それじゃー、次からは素材を変えて作りましょ。」となるのだろうが、過去の不良も何とかならないですかね。

 

ブリッジプレート補修 / Epiphone Texan


 

 

ブログの趣旨としてはビフォーアフターなので、ビフォが無いのはブログにはならないのですが、

茶色テキサンはちょっと珍しいので、皆さんにも見て頂こうかなと、ただそれだけです。

在庫を持っているショップもありますが、現在では随分と相場が上がっちゃって、昔を知っている身としては「あ、そんなビンテージになられたのですね。」と言う感じでしょうか。

昔自分が使っていた、黒いJ-45然り、昔はただ黒いJ-45でしか無かったのに数が少ないカラーは現在は扱いが違うんですね。

 

こちらのTexsanはサドルが固定式に変更されています。

 

 


 

 

よくある改造ですが、アジャスタブルブリッジのアンカーまで取ってしまう拘りなら、穴も埋めてしまえばいいのに、将来的に戻しやすくしたのなら、付けておけば良かったのに…

修理や改造はよっぽどヘンテコリンな事をしない限り、別に正解がありませんので、それぞれの考えがあると言うところでしょうか。

 

弦の穴を一旦くり抜いて、きれいな穴に直しています。

(鏡を2枚置いてブリッジプレートを写している状態です。)

過去にもいくつかブリッジプレートに関してのブログがありますので、そちらもご覧いただければ幸いです。

https://www.m-guitars.com/blog/5821/

 

Neck Reset / Gibson Dove (画像のみ)


 

本年もよろしくお願いいたします。

ブログに上げるものがいつも同じ内容ばかりで、書く事がもうないので同じことを何度も書いているかもしれませんが、そこはご了承くださいませ。

何を書いたら良いのか最近はホントにわからなくなっていますが、私のこの仕事へ携わる切っ掛けは、1987~1988年この頃にクロサワ楽器のお茶の水駅前店にアルバイトで雇ってもらった事です。

この頃のこのお店はアコースティックギターが中心で、それが今の私の仕事に繋がっています。

そこには、当時のクロサワの1番良いアコースティックギター(クラシックギター、フォークギター)が在庫されていたと思います。(新大久保店が出来るまで。)

そこには連日クラシックギターマニアのお金を持ってそうな、おじ様達がこぞって店長らとギター談議に花を咲かせておりました。

 

 

 

 

常連さん方から度々聞こえてきたのが、オールドギターの良し悪しについて。

製作されてから何年後位がピークで、何年後以降は落ちていく…そんな話。

パワーが無くなる。とか

100年で寿命だとか…

(ギターの歴史位だと思うんだが、材がどーのこーのだったような…記憶の遥か彼方)

そんなようなことを断片的に何度か聞く事がありました。

 


 


 

バイオリンってなんで寿命が長いのかなと?ふと思ったりしたことがあったのです。

バイオリンの寿命等聞いたことが無いし、バイオリンの100年物はまだオールド等とは呼ばれず、モダンと呼ばれてしまうそうなのですが、「なるほど。」

バイオリンはあの大きさに対してあの位の板の厚みがあるので強度も違い、楽器の成熟する時間も違うのかと自分なりに考えたりしました。

古くてどうしようもないバイオリンは一旦バラシて組み直すなんて事も聞いたことがありますので、だから永遠に寿命が来る事が無いのかと。

組み直せるんです。

 

 


 


 

アコースティックの弦楽器は接着でいろんなパーツが組み合わさって出来上がっています。

古くなり音が枯れる原因は、そこなんだと思っています。

接着剤のニカワがカスカスになってしまう物があります。

ギターは力木でバランスは取れているとは言え、あの板の厚みしか無く楽器はあの大きさがありますから、100年もしたらそれは枯れ具合は相当なものでしょう。

この仕事を始めた頃は、それが出来ればギターも寿命知らずになるなと考えたりしましたが、バイオリンの様には出来ないからギターはバイオリンのようには残って行かい結論なのか。・・・確かに。

おじ様達の100年寿命説はどっから来たのか、今考え始めてしまいました。

あの時のおじさん達の雑談に今、振り回されております。

そうなると100年物のギターなんてそれこそトーレスだったりは、かなり頑張って直しながらそこまで来たかと思いますので、寿命と言う表現を使う時期はもっと早いのかもしれません。

クラシックギター(スペイン式)はネックを外して直す事が出来ないので、弾き辛いギターはそのまま諦められて、弾き辛いまま音がどーのこーの、なのか・・・それならそれを寿命と言われるのは忍びない気がする。

 

今思えば、あの当時のクロサワに来てたクラシックギターマニアおじ様達の100年寿命説は、その常連さん達の話では無く、度々暇つぶしに来るあの声のでかい常務が言っていた事が「おじさん達談議」として私の中に残っていたのかなとも思ったりもします。

100年なんてどっから出して来たのだろうか、書きながら今思っていますが、きっとそれ位のギターを弾かれた経験がある方が言った事なのでしょう。

いずれにしよ、何年物だって枯れた音が良いし、その音が好きなら寿命などではないし、物足りなければそれを寿命と言う人もいる。

何につけ、言い切る事は出来ないのだと改めて思うのでありました。

 

 

年初めから画像とは関係のない話になってしまい、取り留めのない感じになってしまいました…。

こんな感じですが、本年もよろしくお願いいたします。

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Gibson J-45


 


 


 

ネック折れをホームリペアでトライしたもののダメでした、と言うよくあるケースでございます。

 


再接着するに際にあたり、古い接着剤を取り除いている最中にが画像を撮っています。


白っぽくなっているのが接着剤です。

こちら側の接着剤はほぼ除去された状態です。

 

接着剤の種類はおそらく何かしらの木工用の接着剤かなと思いますがタイトボンドなら、これだけ接着面が大きいので、ちゃんと接着していれば、もしかしたら再発せずに普通に使えたかもしれません。

但しそれは最初の修理の際の事で、2度目なら補強が必要だったと思いますし、再接着するならば古い接着剤は取り除かなければ補強があってもやはりだめだったかもしれません。

 

付着している接着剤を取り除くのに、こうなっているととてもやり易いです。

タイトボンドでのネック折れ修理は必ず補強が必要になりますが、当方では基本補強は必要のない接着剤にて修理します。

 


 


 


 

補強しなくて大丈夫なんですか!や、何故ですか?等々あると思いますので、しばらく書いてなかったので、改めて書いてみます。

 

「基本的に補強をしない訳(場合によって必要)」

1)補強の要らない接着力の接着剤で接着する為

2)再度アクシデントがあった際に近いところで折れた方が都合が良い為、何故なら補強があった場合は折れ方が複雑になったり、他の部分で折れてしまう場合や中途半端な折れ方になるとかえって面倒になる為

3)手間がかからなければ安く出来る為

4)「そのような接着剤で修理して音が悪くならないか」と言う意見もあるが、「元のネックを削って他から別の材を足す事の方が音に変化を与えてしまうのではないか」と当方では考える為、しかも折れた所同士であれば密着度が高く、平らに直された接着面より接着強度が高い為

(理屈から言えば修理後は音に変化はあるが、ネック折れの修理でそこまで音の変化を感じる人は少数)

5)通常使用でそれ以上の強度は必要ない為(タイトボンドの接着なら補強は必須)

以上のような理由がある為です。

 


 


 

出来る限り週一(大体土曜の定休日)にブログを更新出来るようにやっておりますが、本日、大晦日で、土曜日。

本年も誠にありがとうございました!

 

ナット交換 Gibson L-00

スタッフの山口です。

今回は修理メンテの基本、ナット交換です。まずはビフォーアフターからご覧ください。一枚目のビフォー写真、良く見ると弦と弦の間隔(弦間)が狭かったり広かったりバラバラです。

2枚目は完了後、アフター写真です。

1枚目と見比べると弦間がバランス良く改善しているのがお分かり頂けると思います。

せっかくナットの溝の精度や深さが良くてもこの弦間がバラついていては台無しです。


今回はギターの雰囲気に合わせてオイル漬けのナット材を使います。


古いナットを外したら指板や底面に残っている古い接着剤を除去します。


冒頭で触れた弦間を決めます。テンプレートを使ってマーキングしますが、溝を掘っていくうちに曲がって(ズレて)弦間がバラついてしまう、、というのは初めの頃はよくありました。


ナットの形はメーカーによって様々です。それぞれのメーカーや年代に合わせた成形を心掛けます。例えばギブソンなのにヤマハっぽいナットだったりするとカッコ悪いのです。逆もまた然り。多種多様なナットのディティールは未だに苦戦します。


ナットは演奏上とてもデリケートなパーツです。なんとなく弾きづらいと感じる場合、ナットに原因があるかもしれません。

又、音にも直接的に影響するパーツです。溝の深さ、幅、精度、角度、そして弦間や形、注意深く調整が必要になります。


ギターを初めて2ヶ月、「未だにFコードの音が出せない。」と嘆く友人がいて「皆んな初めは通る道だよ、その内いつの間にか弾けるよ」と返すと「全く弾ける気がしない」とのこと。まさかと思いギターを見せてもらったら、僕でもまともに音が出せないようなナット。調整してあげたら友人も綺麗にFの音が出せて拍子抜けした、なんてこともありました。新品のギターはナット溝が浅めのものが多いので弾きづらいと感じたら一度調整してもらう事をお勧めします。

その際は是非皆川ギター工房をご指名いただけると幸いですm(_ _)m

 

とりあえずオイル漬けナットが良く似合う、今回もナイスギターです♪

 

リフレット(1弦引っ掛かり)/ Gibson

弦を外しちゃったので、文で説明いたしますとフレットとフレットバインディングの隙間に演奏中に弦が挟まってしまいます。

そうなると演奏出来なくなってしまいますので、何かしらの対策が必要です。

ならば隙間に何か詰めて弦が挟まらない様にするか、交換してオーバーバインディングのフレットにするか、どちらかになります。

 

こちらはフレット交換してオーバーバインディングにします。

隙間に詰め物をして挟まらなくなっても、そこの段差部分の違和感は残りますので交換してしまった方がスッキリしてよいでしょう。

このフレットバインディングと言うのは、見た目から手間が掛かって高級ギターなんだろうな、と言う感じは醸し出していますが・・・

やはり高級感だけの為のものなのでしょうか・・・

 

 

私、このあたりの理由や歴史的な背景が勉強できてませんので分からないのですが、なんのメリットがあるのでしょうか、分かる方は教えて頂ければ幸いです。

多分、たぶんですよ、マンドリンばかり作っていた時代、指板がやせた時にフレットが出てチクチクするのでなるべくチクチクならない様に考えたのがフレットバインディングなんじゃないかなー。

そしてそれは高級機種の証、なんて思います。

それがギターに引き継がれて、特に良い事も無いのが分かっていながら誰も「もうやめようよ。」と言う人が現れずに現代まで続いている・・・

だってGibsonの伝統なんだもん。

そういう事なんじゃないかなー。

 

 


 


 


 


 

伝統はいつも、尊重して、重んじて、尊んで、アンタッチャブルなのは、そこの年寄りが許してくれないからなんだよね。

若者を中心に仕事をやらせなければ、絶対に発展なんて無いのはわかっているのに(分かってないのかな…)、居心地が良い年寄りはそこから退かないんだ。

 

「あんた、そら違うよ!」と言う方は真実を教えて頂ければ幸いでございます。

 

ネックリセット ネックリフィニッシュ / Martin M-36


 

ネックリセットやネック折れ、ボディ破損等はビフォーアフターの絵面が良いので修理ブログでは、ついつい多くなってしまいます。

実際、当方ではネック折れとネックリセットは多い事は多いのですが、力木剥がれやトップクラック等、アコギに多い修理もいかんせん、画が地味…。

それに対して、このネックを取っちゃってるところなんて、”えぢから”あるもの!

それとかネックが折っ欠けちゃってる画なんて怖いでしょ。

絶対に自分のギターで想像しないもん。

幅広く画像残さないと…とは思ってはいるのですがつい・・・申し訳ないです。

 

 


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1. この位が個人的に理想的なサドルの高さ、リフレットの際に指板を削り直したり、使用する弦の張力によってどんなネックの反り方、起き方になるか計算しなければならない(実際に計算式があるわけでは無い)のですがなかなか思い通りなサドルの高さにする事は難しく、少々どっちに転んでも良い感じなる様に調整します。いずれにしろ出っ張り過ぎないように気を付けています。

2.薄板で指板の厚みを足しているのですが、バインディングがあるのでバインディングも足さなければなりません。

3.フレット交換していますが、バインディングがありますので、フレットのエッヂ部の足はカットしてバインディングの上に乗るように加工しなければなりません。バインディングが巻いてあると何かと面倒になります。

4.新しいフレットなので、基本ナットも新しく。

 


 


 


 

ラッカー塗装にありがちなベタベタ劣化は、大分ひどい場合はリフィニッシュ。

リフィニッシュしないまでもの場合は、劣化したベタベタを辞去してオーバーラッカーします。

但しその場合、着色部分も往々にして剥げてしまう事があります。

 


 


 


 


 

サドルの話に戻りますが、折角ネックリセットするのだからサドルが低くてはお得感が無いとお思いの方が多ございます。

私の場合、出っ張っているサドルがカッコ悪く見えてしまうのでサドルは高く無くて弦高も低いのが理想なのです。

サドルは高く無くても弦高が低いのでそれでよいのです。

あとは弦をちゃんと緩めて管理すればネックの角度が狂ってしまう事は無いのですから。