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フレット部分交換 / 古い国産ギター


7フレットまで部分交換しました。


8フレット以降は古いまま。

高低差。


反対側から見た状態。

見るからに違和感。


上からの見た目の違和感は、あまり無し。

 

 

リフレットは、基本的には全交換ですが、リクエストにより部分交換もいたします。

こちらのオーナーの場合、ハイポジションでの演奏はあまりしないとの事、でありましたが、7フレット、8フレットををまたいで弾く時は、さすがに違和感はある様でした。

部分交換では、全交換より安くは上がりますが、指板調整が無くフレットも5~7本程度の交換ですので、感覚的に割高になります。

演奏上、違和感は出来るだけ感じないよう古いフレットに雰囲気を合わせますが、新しいフレットをこれだけ低い古いフレットに合わせて削ってしまう訳にはいきません。

ナットは新しい第1フレットに合わせて作り直しますので、ハイポジションでの弦高はローポジションでのバランスより高く感じます。

このような理由から、リフレット(指板調整、フレット交換、ナット交換、他調整)は、基本的に全交換になります。

 

勿論、やってみてあまり違和感を感じなく出来る事もあります。

元のフレットが高い低い、太い細い、ありますが、低いフレットの場合の部分交換は、こちらの感じになりやすいです。

 

 


第1フレットから最終フレットまで見たところ。

高さの違いがはっきり分かります。


ナットは第1フレットに合わせて作ります。


結果それでも良し。と言う事でした。

 

 

リフレットの際の基本作業以外のリクエストで他には、「指板面を現状維持でフレット交換したい。」「ナットを交換しないで元の物を使いたい。」等、出来る場合、出来ない場合ありますが、ご要望の場合は一度ご相談下さい。