前回アップした50年代のJ-200ですが、力木の画像がありました。
なかなか見る機会もありませんので、画像を撮っておりました。
現在とはパターンが全く違います。
この時代この大きいボディに合う力木のパターンをいろいろと探していたのだろうと思います。
サウンド、強度、コスト、等々・・・1番よいところを。
なので、私が思うにどんな製品もマイナーチェンジの度につまらなくなってしまうのかなと思ったりもします。
前回アップした50年代のJ-200ですが、力木の画像がありました。
なかなか見る機会もありませんので、画像を撮っておりました。
現在とはパターンが全く違います。
この時代この大きいボディに合う力木のパターンをいろいろと探していたのだろうと思います。
サウンド、強度、コスト、等々・・・1番よいところを。
なので、私が思うにどんな製品もマイナーチェンジの度につまらなくなってしまうのかなと思ったりもします。
チューニングを繰り返すと、針金をグニグニやっている事に近いので、弱い弦(フォークギターは、1、3弦)は切れやすくなります。(エレキは1、4弦…プレーンの1番細い弦と巻き弦の1番細い弦)
どうしても頻繁に切れてしまう場合は、切れやすい1弦、3弦は、そのままチューニングしたまま、他の弦を緩くしてやれば大丈夫です。
弦を緩める、緩めない、1音下げる、1回転緩める等々、いろんな説がありますが、当方の場合は長年の経験上から、緩い分にはいくら緩くても良い。であります。
弦を緩めた場合には、逆ぞりする可能性はありますが、(大半が緩めた事がそもそもの原因では無いと思うが…)緩めなかった場合には、ネックの不具合、ネックが無事ならブリッジの不具合、ブリッジが無事ならトップの不具合、またはいいろいろ複合してと、必ずどこかに歪みが出ます。
フォークギターでは70㎏以上のチューニングの負荷をかけるわけですから、それが長期に掛かり続けてしまえば薄い箱のボディは、ゆっくりと歪んで行き、そのうちネックの適正な角度が維持できなくなります。
いちいち面倒くさいとお思いの方は、「めんどくさ~いっ!」って言いながら楽しみましょう。
先日の取材で後から、伝えたい事が他にあったな、と思いましてそれが放送されて、どんな内容か分かりませんが、放送されないかもしれませんが、今回のブログはいつもと違い、興味を持って頂いて、初めてこのブログに来て頂いた方に読んで頂ければ幸いです。
その取材での質問を聞いていて、あとから思い出して感じたのは、「修理=音を良くする為」のものと捉えられていたのかと感じまして、そうなんですが、そこには最初から重点は置いておらず、結果、成果、なのです。
勿論間違いではありません、ある程度調整され、バランスも悪くないギターの音を良くする為のポイントはいくつかあります。
修理屋でも得意不得意、特色が違うと思いますが、当方では物理的に壊れてしまったり、剥がれたり、弾きにくい状態になってしまった物の修理が主です。
最初にびっくりすることを書いてみますが、修理をして音が悪くなる場合があります。(音の良し悪しは、あくまで主観)
こうなりがちなのは、ボディにおいて壊れたり、剥がれたりの修理後そう感じる事があります。
但し音が悪くなるのは一旦で、しっかり修理調整されたギター(楽器)はまた弾き込んで行くことで振動が元の状態に整って行き、修理前より振動効率が良くなり、音も良くなります。(弾き込んで良くなる時間は、個体差)
但し全てやり尽くした後は、ギターの個体差が出ます。
それぞれの個性や力の差で、思った以上に良くならない場合もあり、それ以上出来る事はありませんので、後は信じて弾き込むしかありません。
音の良し悪しは主観と書きましたが例えば、力木ハガレの修理をした場合、修理前は力木が剥がれてボディが自由に振動している為、弾き手にはとても豊かな響きに感じ、修理後ボディが締まり、鳴りが悪く感じる場合(人)があります。
それとは逆にボディが締まった事により、効率よくトップ(表板、サウンドボード)が鳴り、前へ音が出ている事を感じられ、響きが良くなったと感じる場合(人)もあります。
(基本的な良いボディの条件は、良いスピーカーと同じで、側は鳴らずに、前へ音が出ること、サイド、バックは音の特性を決めます。)
ネックの(演奏性に関わる)修理をした場合は、ほとんどの方が音が良くなったと感じているようです。
理由は、演奏性が向上することで余計な力が必要なくなり、ギターのパフォーマンスを引き出しやすくなる為だと推測しています。
但し、弾き易さや鳴らし易さのポイントが標準と差がある場合もありますので、タッチや好みは自身で把握出来ていれば尚良く、それに合わせた調整が出来ればベストです。
何年かに一度位「今以上に音を良くしたいので、力木をスキャロップしたいのですが。」や「トップを薄くしたい。」等、びっくりする問い合わせがあります。
実際にはやったことありませんので分かりませんが、多少音が良くなった(その方にとって)としても、それ以上に弊害があるのではないかと思います。
改造はエレキであればある程度楽しめると思いますが、アコースティックの場合は、本来の姿を変えず、整える事が大事なのではないかと考えます。
音の良し悪しは主観ですし、良いギターのポイントも人それぞれ 1デザイン 2値段 3音の順番の人もあるように、修理も修理屋によって技術力や流儀も違いますので、うちが正解というわけではありません。
その辺りが、なんとなくご理解頂ければ、幸いでございます。
日頃更新しているブログでは、主に修理例を見て頂いていますが、それに加えて今回書いたような事や、感じたこと等も時折書き加えながら更新しています。
よろしければ、また見て下さい。
ロトマチックタイプのトルク調節部分。
本体とペグボタンの間に入っているワッシャーがつぶれる程、締め付けています。
締まるから、締まるところまで締めちゃう人がいますが、これだと重くてチューニングが疲れちゃいます。
今回は、湿度の話です。
冬場は、もちろん大概乾燥しています。
ですので、湿気は気にしなくて大丈夫です!
(とは言っても程度はありますよ!)
画像のように50%台であれば理想ですが、仮に60~70%と上がり過ぎてしまっても、乾燥の季節、加湿をやめればすぐに戻りますし、ギターが湿気てしまっても弾けば戻ります。
問題なのは乾燥し過ぎてしまって、板が縮んで割れてしまうと修理が必要になってしまいますし、弦高が下がり過ぎて演奏不可能な事態にもなります。
夏場でも随時エアコンの効いている部屋では、乾燥状態になりがちです。
どの季節も、物理的に乾燥させる事はせず、逆に乾燥し過ぎていないか、注意をして下さい。
そして、湿気が気になれば、弾いて下さい。
神経質にならなくても大丈夫ですが、程度がありますので湿度の上がり過ぎた状態も長く続き過ぎない様にもして下さい。
このような事もあります。 ↓