ネック折れ修理は通常、二通り(塗装修正あり、無し)の仕上げプランがあります。
塗装修正ありの場合も無しの場合も仕上がりは色や塗装の種類等により区々です。
出来る限り修理例を更新していきますので、沢山見比べて頂ければ幸いです。
これまでの「山口君のページ」山口君の紹介の意味で分けておりましたが、次回から山口君の仕事もコンテンツ別に分けて更新していきます。
いつも「スタッフの山口です。」って始まりますから、別に分けなくてもね。
この記事までの「山口君のページ」はこのまま残ります。
1~2回前のブログでアダマスのリフレットを見て頂きましたがアダマスの場合、エリートの様にネックを付けたままフレットを打てない理由を書きました。
エリートの場合は、通常通りネックは付けたまま打ち換えます。
Ovation はフレットを接着剤で固定しているのですが、年代によってその接着剤が異なる為、交換前の溝の掃除の仕方にも違いがあります。
古いやつから90年代後期位までは、カサカサの接着剤が詰まっていて、掃除がしやすくてこれをきれいに掃除してしまうとフレットがゆるゆるになってしまいます。
溝が広がらない様に接着剤を残して調整します。フレットは上手く溝に喰い付かせて更にその後、接着剤を毛細管現象を利用して流し入れて固定します。
コレクターズシリーズの1998だったと思いますが、このあたりからフレットの接着剤が重ーい、かき取れない(ドレメルで掃除しても、粘ってビットに絡みつくだけ)接着剤になります。
これは時間をかけて何とかきれいにしないとフレットが打てません。
この後、何年もせずに重さがそれほどは無くなったけど固ーい接着剤になったような気がします。
これも時間が掛かりますが、きれいに掃除しなければなりません。
2002年にOvationの代理店を離れてしまいましたので、その後の仕様変更等は分かりませんが、どのメーカーもどのギターも打ち換えるフレットの足に合わせた作業が必要です。