スタッフの山口です。
インフルエンザでしばらく寝込んでおりました。今回は病み上がりなのでライトに、番外編です。
写真は使い古されたGU○CIの財布だったであろう牛革。なぜかこれを見ていてネック枕を作ろうと思い立ちました。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
私は、何とかやっております。
暑かったと思えば大雨が降ったり、相変わらず感染状況は悪化するばかりで、なかなか心穏やかに過ごせない日々が続いております。
只今13日~16日まで、夏休みを頂いております。
14日の午前中に1回目のワクチンを打ってきます。
丁度お盆中で都合がよかったですが、打つ方の医療関係者側の方々は大変でしょうね。
巷は、帰省するしない問題もありますが、それどころではないでしょう。
2回目の接種は、9月5日(日曜日)です。
熱が出る予定で5~7日(火)まで休みにしようと思っております。
私の母は2度目の接種後も心配して損したと思う位、何も無かったのでホントに年寄りは熱が出ないんだな、と思いました。
私もそれなりのいい歳になって来ましたから、熱も出ずにケロッとしているかもしれませんが、それはそれで悲しい出来事になるのでしょうか。
今週はお盆休みなので、過去のブログを掘り返しました。
よろしければ!
以前よりだいぶ広くなりまして、スペースには余裕が出来ました。
まだまだ出来てない所が沢山ありますが、何とかこれで仕事が出来る位になった所です。
以前の所へ引っ越した際には、最初から居心地はまあまあでしたが、こちらは時間がかかりそうです。
しかし、作業スペースが広いですから、以前の様におっかなびっくりやらなくてもある程度安心して作業出来るような気がします。
一先ず簡単に見て頂きましたが、看板も以前のこれしかありませんし、ホームページ内の画像も前のままです。
なかなか環境が整うまで仕事しながらですので、時間がかかりそうですが順次直しながらやって行こうと思います。
よろしくお願いいたします。
先日の取材で後から、伝えたい事が他にあったな、と思いましてそれが放送されて、どんな内容か分かりませんが、放送されないかもしれませんが、今回のブログはいつもと違い、興味を持って頂いて、初めてこのブログに来て頂いた方に読んで頂ければ幸いです。
その取材での質問を聞いていて、あとから思い出して感じたのは、「修理=音を良くする為」のものと捉えられていたのかと感じまして、そうなんですが、そこには最初から重点は置いておらず、結果、成果、なのです。
勿論間違いではありません、ある程度調整され、バランスも悪くないギターの音を良くする為のポイントはいくつかあります。
修理屋でも得意不得意、特色が違うと思いますが、当方では物理的に壊れてしまったり、剥がれたり、弾きにくい状態になってしまった物の修理が主です。
最初にびっくりすることを書いてみますが、修理をして音が悪くなる場合があります。(音の良し悪しは、あくまで主観)
こうなりがちなのは、ボディにおいて壊れたり、剥がれたりの修理後そう感じる事があります。
但し音が悪くなるのは一旦で、しっかり修理調整されたギター(楽器)はまた弾き込んで行くことで振動が元の状態に整って行き、修理前より振動効率が良くなり、音も良くなります。(弾き込んで良くなる時間は、個体差)
但し全てやり尽くした後は、ギターの個体差が出ます。
それぞれの個性や力の差で、思った以上に良くならない場合もあり、それ以上出来る事はありませんので、後は信じて弾き込むしかありません。
音の良し悪しは主観と書きましたが例えば、力木ハガレの修理をした場合、修理前は力木が剥がれてボディが自由に振動している為、弾き手にはとても豊かな響きに感じ、修理後ボディが締まり、鳴りが悪く感じる場合(人)があります。
それとは逆にボディが締まった事により、効率よくトップ(表板、サウンドボード)が鳴り、前へ音が出ている事を感じられ、響きが良くなったと感じる場合(人)もあります。
(基本的な良いボディの条件は、良いスピーカーと同じで、側は鳴らずに、前へ音が出ること、サイド、バックは音の特性を決めます。)
ネックの(演奏性に関わる)修理をした場合は、ほとんどの方が音が良くなったと感じているようです。
理由は、演奏性が向上することで余計な力が必要なくなり、ギターのパフォーマンスを引き出しやすくなる為だと推測しています。
但し、弾き易さや鳴らし易さのポイントが標準と差がある場合もありますので、タッチや好みは自身で把握出来ていれば尚良く、それに合わせた調整が出来ればベストです。
何年かに一度位「今以上に音を良くしたいので、力木をスキャロップしたいのですが。」や「トップを薄くしたい。」等、びっくりする問い合わせがあります。
実際にはやったことありませんので分かりませんが、多少音が良くなった(その方にとって)としても、それ以上に弊害があるのではないかと思います。
改造はエレキであればある程度楽しめると思いますが、アコースティックの場合は、本来の姿を変えず、整える事が大事なのではないかと考えます。
音の良し悪しは主観ですし、良いギターのポイントも人それぞれ 1デザイン 2値段 3音の順番の人もあるように、修理も修理屋によって技術力や流儀も違いますので、うちが正解というわけではありません。
その辺りが、なんとなくご理解頂ければ、幸いでございます。
日頃更新しているブログでは、主に修理例を見て頂いていますが、それに加えて今回書いたような事や、感じたこと等も時折書き加えながら更新しています。
よろしければ、また見て下さい。
ネック折れは、ギターの故障の中でも多いトラブルです。ネック折れをはじめとしたギターの故障は、どのように対処すれば良いのでしょうか。
自分で修理を行うという場合、修理道具を揃える必要があります。修理道具は扱いに慣れていないと怪我をしたり、逆にギターに傷をつけてしたりと、さらに費用がかかるという事態になることも考えられます。
工具などの扱いに慣れている方であっても、ギターの状態に合わせた修理を行うことは難易度が高いです。ほとんどが木材でできているギターは、気温や湿度の影響を受けやすく、状態はその時々で変わります。ギターの状態を把握できなければ適切な対処を行うことは難しく、余計に状態を悪化させてしまう恐れもあるのです。
ギター修理を専門業者に依頼することで得られるメリットは数多くあります。ギター修理に対応した専門業者はギターにまつわる専門知識を心得ており、工房(作業所)には機械・工具などの必要な設備が整っています。また、あらゆるギター修理を手がけてきた職人がこれまでの経験とノウハウを活かして修理にあたるため、安心して任せることができます。
修理に関する相談はもちろん、ギターを利用していて困ったこと、気になったことなどは気軽に相談できるのも大きなメリットです。相談することで、自分では分からなかった不具合の原因やパーツの消耗に気づくなど、ギターをベストな状態に保つことが可能になります。今後ギターと付き合っていく上で役立つ情報を得ることもできます。
ギター修理を必要とされている方は、皆川ギター工房をご利用ください。「もったいない修理はしない」という考えのもと、ギターの状態を確認した上で構造上 問題がある箇所の修理にあたらせていただいております。もちろん修理に関するご提案もさせていただきますが、「お客様主導主義」を第一に考えて修理を進め ていきます。アコースティックギターの修理を中心に、ウクレレ修理にも対応しております。東京をはじめ他県からのお問い合わせも承っていますので、サービス内容や料金に関するご不明点はお気軽にご連絡ください。
皆川ギター工房は、錆び・すり減りによるフレット交換やブリッジの修正など、技術力の必要なメンテナンスを得意としています。弦やフレット、ペグなど、アコースティックギターの金属パーツは、木製であるボディとは違った理由で劣化します。
金属パーツが劣化する原因の多くは「錆び」です。錆びは、金属の表面にある水分が空気中の酸素を取り込むことで起きます。水分が酸素を吸収すると化学反応が起こり、酸化することで錆びができるのです。
特に弦が錆びつくと鳴りが悪くなる原因にもなるため、様子を見ながら定期的に張り替えるのがおすすめです。
愛用のギターをなるべくきれいな状態で維持したい、ということでしたら簡単にできる錆び予防もあります。
ギターを湿気の多い場所に置くと金属部分に水分が触れ、酸化しやすくなります。また、湿気は金属パーツだけでなくボディやネックなどの木製パーツの反り・劣化にも繋がります。そのため、雨の日や梅雨時などに「ジメジメとしているな」と感じたら、ケースに乾燥剤を入れておくのがおすすめです。
ギターを演奏する際、手指の皮脂や汚れがパーツに付着することで、錆びが進行することがあります。手指は様々な場所に触れるため、ギターを触る際には一度手洗いをし、ギターをケースにしまう前にギター全体をしっかりと拭いて皮脂による酸化を防ぎましょう。
フレット交換などのパーツ交換や修理が必要になったアコースティックギター・ウクレレのメンテナンスは、皆川ギター工房にお任せください。アコースティックギターと同等の修理でしたらエレキギターのリペアも対応可能です。修理・加工料金は材料価格込みの表示となっていますので、東京都内で「フレット交換がしたい」「ギターの調子が悪い」という方は一度ご連絡ください。
マホガニーは主にボディ材、ネック材としてギターに使われる素材です。明るいサウンドで、中音域の鳴りの良さに特徴があります。色に深みがあり木目が美しく、その見た目の良さも大きな魅力です。ホッとするようなウッディな太い音を出すのに適した素材です。
ローズウッドはサスティンが強く、輪郭がはっきりとした固めの音が特徴的な素材です。
濃い色味や縦縞模様の見た目が美しく、他の木材と比べて硬質で減りが少ないため、アコースティックギターのボディや指板など幅広いパーツに使用されています。
シトカ・スプルースやイングルマン・スプルース、ジャーマン・スプルースなど多くの種類があるスプルースは、全体的に音の輪郭にクセがなく芯のあるサウンドが特徴的です。
白っぽい見た目で、使い続けるごとに色焼けなどの経年変化が分かりやすい素材です。
赤みのある茶色が印象的なシダー(セダー)の音色は、ハリのあるシトカスプルースなどに比べて丸みのある柔らかい音が特徴です。レスポンスが良く、フォークギター、ナイロン弦を使うウクレレ、クラシックギターのトップ材として主に使われています。
硬く耐久性のある木材で、ブリッジ、指板などに使われています。低音の出力が多いパワーのある重いサウンドが魅力です。乾燥に弱いためひび割れに少し注意が必要ですが、使い込めば使い込むほど手に馴染み愛着の湧く素材です。
硬い素材で、フォークやクラシック(フラメンコ)、エレキと幅広いギターのボディやネック材としてよく使用されています。ジャキジャキとした硬めのサウンドが特徴です。木目が線状になっているカーリー・メイプルやウロコ状のキルテッド・メイプルなど、種類によって様々な模様が楽しめます。
東京近郊に限らずボディ割れやネック折れ、指板の調整などでお困りなら、皆川ギター工房にメンテナンス・修理をお任せください。皆川ギター工房は、リペア技術の高さが自慢のアコースティックギター・ウクレレのメンテナンスショップです。
アコースティックギターやウクレレなどを中心に修理を行っています。修理部分によってはエレキも受付可能です。リペア料金の見積りはお気軽にお問い合わせください。
皆さんが普段愛用しているアコースティックギターが、どのような工程を経て作られているのかご存知ですか?こちらでは、ギターを製作する上で欠かせない「含水率」についてお話させていただきます。
木材の重さに対して、水分がどのくらい含まれているのか表したものを「含水率」と言います。木材を乾燥させると材質が変化し、固く耐久性のある質感になりますので、その性質を利用して建築や家具、ギターが作られています。
住宅の資材や家具など、生活で使用するのに適した耐久性にするには、含水率を15%以下にすることが必要となります。
一方、楽器に使われる木材はというと、基準値の約半分である7~8%まで含水率を下げて使用されます。
一桁台まで含水率を下げるということは、表面と内部の含水率の差で割れや劣化など様々なリスクも想定されますので、シーズニングを行います。シーズニングは、含水率が一定になるよう調整することを言い、ギターの仕上がりに大きな違いを与える大切な製作工程です。
この作業を経て綺麗に仕上がったギターの木材は、より堅く強度の高い上質な木材に変身します。そのため完成したギターは、ある程度の湿気や衝撃にも耐えられる丈夫な作りとなっています。
しかし、そんな丈夫なギターでも、長く愛用するにつれてトラブルは起こるものです。極度の乾燥によるひび割れ、湿気による木材の膨張などのギタートラブルは、確かな技術と経験をもって正しくメンテナンスをすると良い状態に直すことができます。
東京都内でギターのリペア・メンテナンスショップをお探しであれば、皆川ギター工房をご利用ください。予算・お見積りの相談や急ぎの修理依頼もできる限り対応しますので、ギターのメンテナンスをする際は皆川ギター工房までぜひお問い合わせください。
ギターの接着剤として最も用いられています。乾きが早く接着力が強力であるため、修理やメンテナンスの際の作業が効率よく進められます。
タイトボンドは、水と混ぜて乳化させることで粘度を調整できるため、様々なパーツの接着にも最適です。乾く前は水っぽい印象ですが、乾燥するとカチカチに固まります。そのため、はみ出た部分の研磨もしやすく、有名なアコースティックギターメーカーの修理工場でも使われているほど信頼性のある接着剤です。
動物の骨や皮から抽出して作られる接着剤で、ボンドなどの化学接着剤が発明される前は、ギターリペアの主流だった歴史ある接着剤です。ニカワは乾燥させた状態で売られていますので、そこに水を加え、80度前後で湯せんして液状に戻して使用します。ニカワは水分を多く含み浸透力が高いため、木材との相性がとても良いのが特徴です。
エポキシ系接着剤とは、2種類の液体を使った接着剤のことです。エポキシ樹脂の主剤に硬化剤を混ぜて使用されます。他の接着剤よりも強力な接着力が特徴で、複雑なブリッジ割れ・ネック折れなど損傷が激しいパーツの接着に効果を発揮する優秀な接着剤です。
圧をかけて密着させる接着剤とは違い、エポキシ系接着剤は圧迫しすぎると接着剤が流出しますので、かえって接着力がダウンしてしまいます。そのため、ギターのリペアで使用する際は程よい力加減が必要です。
皆川ギター工房では、パーツに合わせた木材や接着剤で、丁寧にリペアを行っています。アコースティックギターやウクレレの修理・メンテナンスを中心に承っていますが、エレキギターのフレット交換やネック折れなどの修理も対応しています。修理の他にも、アコースティックギターのピックアップの取り付けやギターの基本調整も行っていますので、ギターのことでお悩みを抱えている方は一度までご相談ください。
ワシントン条約の正式名称は「絶滅の恐れのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」で、輸出入によって生存が危惧される野生動植物の保護を目的としています。約170カ国が加盟しているワシントン条約で対象となった動植物は、自国外への輸出入が規制されます。そんなワシントン条約のリストには、ギターに使われる素材も多く記載されています。
ワシントン条約で規制の対象となっているギターの素材としては、主に5つ挙げられます。木材の「ハカランダ(ブラジリアンローズ)」や
「ホンジュラスマホガニー」、「象牙」や「ホークスビルタートルの亀甲」、アワビ貝の「アバロン」などがワシントン条約の対象です。
ハカランダ・ホンジュラスマホガニーなどの木材は、ギターのボディに広く使われる素材です。
そして、象牙・ホークスビルタートル・アバロンは、ピックガードやナット、バインディングに多く使われています。
※2017年からは、全てのローズウッド種がワシントン条約の規制対象となりました。
規制対象だからといって「絶対に入手できない」ということではありません。条件や時期によっては輸入することは可能です。皆川ギター工房でも少量ではありますが、ハカランダのブリッジ材をご用意しています。
また、素材が無いからといってギター修理自体が不可能かというと、決してそうではありません。素材が入手困難なヴィンテージギターのリペアは、基の素材と相性の良い木材、または代替となる上質な木材を使用して修理することができます。異なる素材でも、相性をよく考えて組み合わせれば、ギターの鳴りに影響することはありません。適切なリペアさえすれば、ギターはきちんと良い音を鳴らしてくれるのです。
※今後はハカランダよりインディアンローズの入手が困難になるのか、そしてそれを扱う業者にも注意していきたい所ではあります。
東京都内でウクレレ・アコースティックギター修理を行っている皆川ギター工房では、ローズウッドやエボニーなどの上質な木材を使ったヴィンテージアコースティックギターのリペア・メンテナンスをしています。
皆川ギター工房はネック折れやボディ割れなど、ギターのパーツに合った材料を考えてギター修理するため、仕上がりの美しさが自慢です。費用や素材料金などご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。