2021年05月

リフレット / Guild D-40

リフレット(フレット交換)します。

インレイが通常よりだいぶ薄いです。

修理屋さんによっては料金が作業ごと分かれている事もありますが、当方の場合、指板修正、ナット交換、他調整込のセットです。

 

インレイが欠けていたり、抜けてしまっていますので深く掘って、新しいインレイを入れます。

 

 

貝のドットインレイは作らなくても何種類かありますので、苦労しなくて済みます。

貝以外や入手できない形のインレイの場合は作らなくてはならないので、とても面倒でございます。

Gibsonのパーロイド等は、削って無くならない様に外せるものは外してから作業に入ったり、その他面倒になる場合は別料金になってしまいます。

ご了承ください。

 

 


同じようなブログが続きますが、出来るだけ順番に更新しております。


そして時折、やったばかりの新しい修理がアップしたりします。


こちらは、1年半も前の撮影でした。

 

 

やってる内容が同じような事ばかりなので毎回書く事もあまりないのですが、とりあえず修理実績の画像を増やして、「うまい!」とか「へた~。」等と出来るだけ沢山見比べられるよう出来れば好いと思っております。

以前、一時期週2でアップしていたことがあったのですが、それなりに面倒でしたので、また週1になりましたが、今後いちいちテキストは付けずに画像のみ並べて、更新頻度を増やして、内容の詳細は画像から想像してもらうのも良いかと思ったりしますが…それでは不親切か…。

今後どーして行ったらよいか、考えております。

 

フレット交換 / Fender Stratocaster

リフレットします。

グリスアップは出来る時にしておきます。

 

ネックジグ、と言うこのような仕事の作業精度を安定させる道具があります。

アコースティックギターが主な修理屋としては、アジャストロッドではないネックのリフレットの際等にネックジグが必要です。

チューニング後にアジャストしてある状態に仕上げなければならないからです。

 

ですがこれがあったとしても、この道具の癖もわかって来ましたので何でもかんでもそれを使う事はしません。

何ででしょう。恐らくあのような天才的な道具を開発する人のレベルに私が追い付いていないので、すごく良い仕上がりなのですが、思うのとちょっと違くなるのだと思います。

現に全てにネックジグを使って完璧な仕事をしてる人もいると思いますが、私の場合、「すごくいいけどちょっと違う」と思いながら使うのではなく、分けて使います。

 


 


 


 


 

引越しをして、ネックジグの置く場所も心配することなく入手し、ネックジグ導入後、ブログにて掲載しましたが、この時はまだありません。

引越して直に1年半になりますが、引越し前の画像です。

出来るだけ古い順にアップしていますが、全く追いつきませんので直近の2~3か月は、あまり撮っておりません。

ブログに掲載不可の場合は使用不可とお申し付けくださいとHPやお預かり書にもありますが、逆にブログにアップされることをお待ち頂いている方もいらっしゃいましたので、その場合は「絶対使用」の旨、お伝えください。

順次、掲載いたします。

よろしくお願いいたします。

ネックリセット/ Gibson Dove


なるべくやった順番でアップしていくようにしておりますが、同じような修理やモデルが続く事がなぜか良くあります。

日付が近いのでこの前のDaveと画像がどっちがどっちか分からなくなります。


ネック角度を調整しましたら、接着剤なしでテンションを掛けてもジョイントに隙間ができない様シムを調整して入れます。

メイプルとエボニーで分けている訳は特にありません、たまたま。

シムはなんでもよいと思いますが、一時期のマーチンやラりヴィーみたいに紙でシムを作っちゃ絶対ダメです。

特にマーチンは生産本数が多いのでホントに良く見ますが、ヒールにわずかに隙間ができている場合は紙シムが入っている事がよくあります。

ネックジョイントを蒸気で温める場合は、何が何でもジョイントの空間を探さなければならず、空間がどこにあるのか分からないギターはその空間を見つけるまで何度もドリルで探します。

空間がほぼ無い場合もありますので、その場合の判断はホントにムツカシイ。

現在は昔のように蒸気で外すことは無く、熱棒を差し込んで温めますから最悪、ジョイントのポケットが見つからなくても温める事が出来ますが、出来るだけその空間の中で温めるようにします。

 

 

 


1弦側と6弦側のバランスが逆になる場合は、6弦側が低くならない様に意識するのでサドルが高目になる場合があります。

これ以上高くなりますと見た目が好くありませんので、上げる場合も下げる場合もどちらに転んでも良いようにネック角度を決めて行きます。


ジョイントから下がらない様に指板に厚みを付けます。

 


指板を修正してフレットを交換。


ナットも作り直します。

 

 


ブリッジプレートも補修。

ボールエンドの向きはどっちでも良いのですが、私の場合は基本横向きで弦の根元の太くて出張っている方が下側にならない様に弦の向きを決めます。

 


ヒールを一所懸命接着しても意味無いのです。


くどいようですが、ジョイントがちゃんとして無いとダメなんです。 

 ナイスギター!

 

 

 

 

フレット交換 / Gibson LG-2

リフレットします。「指板修正、フレット交換、ナット調整(通常はナット交換)」

フレットは、半田ごてで温めながら抜いていきます。

フレットを温める事によって、溝に入っている接着剤を緩めたり、木を温めて抜く際に割れにくくしたりします。

半田ごてはフレット以外の部分に触れた場合は、一瞬で焦げてしまいますので、細心の注意が必要です。

 

現在は何の作業をするにも専用の道具がありますので、とても便利になりました。

昔は、フレットを抜く専用のニッパー等はありませんから、喰い切りの上部を平らにグラインダーで削って専用工具にしてました。

ステュマックには当時からあったような記憶もありますが、自分で作るのが面倒な人が買う物かと思っていました。

 

 


 


 


 

リフレットの場合は、基本的にナットは作り直しますが、古いパーツを残したい場合は底上げなどして調整し直します。

但し叩いて外せないナットは、壊して外しますので残すことができません。

 

 


 

エレキの場合は出来る限りオリジナルパーツが残っている方が良いみたいですが、アコギの場合はそれほどではなく人によるところみたいです。

アコギの場合、特に古い物は修理してある(する)事が当たり前な所がありますので、見る人の価値がわかれるのだと思います。

 

弦高を下げるのに、サドルでは削る高さが無くなり、ブリッジを薄く削って下げてある物もあります。

そういったギターを更に弦高を下げなくてはならない場合は、ネックの角度を直さなくてはなりません。

その際、薄くなったオリジナルのブリッジに角度を合わせるか、新しく元の厚さのブリッジに作り直してネックの角度を直すか、分かれるところです。

この判断の別れ方も、ハカランダの材料があれば交換するという条件も入ったりしますが、ショップでも考えがわかれます、皆さんならどうされますか。

私のギターなら、インディアンローズでも交換します、そこまでやってブリッジうすい、っていうのはどうもいやかな。

でもまだハカラダあるからね!