ネック折れ(塗装修正あり)

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Epiphone FT-79 Texan


 


 

ネック折れ修理の塗装修正のビフォーアフターと言う感じですが、過去にどこかでやったネック折れ修理を当方にて修理し直した修理です。

ネック折れ修理修理。

画像が無かったですが、この場合は一旦折れるところは折ります。

接着してるところが開きますので、付いている接着剤は取り除いて再接着します。

タイトボンドで接着のみでは強度は足りませんので、開いてしまいます。

補強をしないのであればそれ相応の強度の接着剤を使用しなければなりません。

 


 


 

シースルーは塗りつぶさない限り割れの跡は見えますので、多少でも目立たない様に少し濃い目に着色します。

 

 

通常は、キズ直しはお断りしていますが今回はついでと言う事で数か所ネックの打こん修正もやっております。

ぶつけた時はショックですが、ただのキズであればなにも問題ありませんし、そのうち気にならなくなってきます。

キズもそのギターの歴史の一部として愛でて頂ければ幸いでございます。

塗り直しもお断りしております。

友達のを借りてぶつけてしまったとか、塗装がべた付いて気持ちが悪いや何か演奏上不具合がある場合等はご相談ください。

 

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Gibson J-45


 


 


 

ネック折れをホームリペアでトライしたもののダメでした、と言うよくあるケースでございます。

 


再接着するに際にあたり、古い接着剤を取り除いている最中にが画像を撮っています。


白っぽくなっているのが接着剤です。

こちら側の接着剤はほぼ除去された状態です。

 

接着剤の種類はおそらく何かしらの木工用の接着剤かなと思いますがタイトボンドなら、これだけ接着面が大きいので、ちゃんと接着していれば、もしかしたら再発せずに普通に使えたかもしれません。

但しそれは最初の修理の際の事で、2度目なら補強が必要だったと思いますし、再接着するならば古い接着剤は取り除かなければ補強があってもやはりだめだったかもしれません。

 

付着している接着剤を取り除くのに、こうなっているととてもやり易いです。

タイトボンドでのネック折れ修理は必ず補強が必要になりますが、当方では基本補強は必要のない接着剤にて修理します。

 


 


 


 

補強しなくて大丈夫なんですか!や、何故ですか?等々あると思いますので、しばらく書いてなかったので、改めて書いてみます。

 

「基本的に補強をしない訳(場合によって必要)」

1)補強の要らない接着力の接着剤で接着する為

2)再度アクシデントがあった際に近いところで折れた方が都合が良い為、何故なら補強があった場合は折れ方が複雑になったり、他の部分で折れてしまう場合や中途半端な折れ方になるとかえって面倒になる為

3)手間がかからなければ安く出来る為

4)「そのような接着剤で修理して音が悪くならないか」と言う意見もあるが、「元のネックを削って他から別の材を足す事の方が音に変化を与えてしまうのではないか」と当方では考える為、しかも折れた所同士であれば密着度が高く、平らに直された接着面より接着強度が高い為

(理屈から言えば修理後は音に変化はあるが、ネック折れの修理でそこまで音の変化を感じる人は少数)

5)通常使用でそれ以上の強度は必要ない為(タイトボンドの接着なら補強は必須)

以上のような理由がある為です。

 


 


 

出来る限り週一(大体土曜の定休日)にブログを更新出来るようにやっておりますが、本日、大晦日で、土曜日。

本年も誠にありがとうございました!

 

突板作製&デカール貼付け Ovation


スタッフのヤマグチです。今回はネック折れ修理後の突板修理を見ていきます。写真は割れた突板を剥がし慣らした後にタイトボンドを塗ったところです。


厚さ1.5mmのウォールナット材を貼り付けます。


型取った合板を当ててクランプし一晩置きます。


接着出来たらそのまま合板をバカにして裏側からペグ穴を開けます。ボール盤を使う時もありますが今回はフリーハンドで。


合板(バカ)を当てたことで綺麗に空きました。


デザインナイフでアジャストロッド周りをクリ抜きます。


サンドペーパーで面取りしそれらしくなって参りました。ナットに接する部分はヘッド角の分斜めに仕上げます。慎重に。


下地塗装を吹いたらデカール貼りです。師匠が特注で仕入れたオベーションロゴ♪


綺麗に転写できましたが実は2枚目。1枚目はaの部分が欠けてしまいやり直しました。

トップコートを吹いてウォールナットも鮮やかな色味になりました。

 

見ての通り、イイ感じです。


 

ペグをつけたらこの後ロッドカバーをつけて完成です♪

こちらはヘッドが折れて分離してしまったもの。お客さんから処分を依頼されたので勉強も兼ねてやらせていただきました。滅多にない修理ですので試行錯誤しながら進めましたが師匠の塗装技術のおかげもあって思っていた以上の仕上がりに♫

オベーションのデカールはまだ在庫がございますので消えてしまったor消えかけている方はご相談くださいm(_ _)m 

 

ネック折れ修理(塗装修正あり)+リフレット / Gibson LP


 


 

塗装修正ありプランで仕上げます。

その後、リフレットします。

塗装修正する場合、色が剥げた部分をピンポイントに修正して、その後に修理箇所周りまで少しだけ色を濃く付けて馴染ませるのですが、修理箇所が濃くなってしまうのは個人的にあまり好きでは無いので割れ跡等も多少見えても出来るだけ薄くと心掛けてます。

割れを隠すためにその周辺を濃く塗装するリクエストがあればそれもありですが、おまかせ頂ければ私が最良と思う感じでやらせていただきます。

ナチュラルや色味が明るいシースルー等は、割れ跡が見えてしまっても出来る限り色は付ない方が正解ではないでしょうか。

出来るだけきれいに仕上げる為に塗装修正するプランがありますが、”とことん”出来る限りきれいに仕上げるのであればネック全体を一旦剥がして塗り直すしかないでしょう。

但し、時間もお金も掛けてトコトンやったとして、理想通りになるかはやってみなければ分かりません。

折れてしまったのだから、元には戻らないのです。

あくまで、折れて、修理したものなのです。

ストーリーは、ずっと続いて行くんだぜ!

 


 


 


 

 


 


 


 


 

リフレットしました。

プレーントップで色合いも、カッコいいレスポールです!

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Gibson Les Paul


 


 


 


 


 

こちらのネック折れ修理は、出来るだけきれいに仕上げる為に塗装修正をして仕上げました。

見た目は気にしない方は多いですが、折角気に入ったギターきれいに直したい心情も分かります。

塗装修正した仕上げも仕上がり具合が同じではありません。

「塗装修正あり」の場合も見比べて頂ければ、得意不得意などがあるかもしれません。

見るだけでなく、読んでいただける方は、古い記事の方が一所懸命何か書いてますので、読んでいただければ幸いです。

 

 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Burny LP type

 

 

 

 

特に塗装修正をせずに仕上げた場合は、仕上がりが区々になりますので沢山見比べて頂きたいのですが、塗装修正をした仕上がりもナチュラルやシースルーの場合は、割れ跡の目立ち具合をぼやかす目的で色を濃い目に仕上げる場合があります。

塗装修正しても元に戻す事は出来ません。

出来るだけきれいに。を目指しておりますので、こちらも見比べて頂ければ幸いです。

 


 


 


 

 

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Gibson ES-335


 


 


 

割れの跡は、大なり小なり残るのですが、いずれにしても跡は目立たない方が良いのは言わずもがなであります。

割れの跡は多少でも目立たない様に、でも、出来るだけ自然な色合いに、といつも着色の際に迷います。

今回はこの位。


 


 


 

いつも一番良い位の濃さ(着色)でやれば良いんでないか、とお思いでしょうが、毎回丁度良さが分からず着色しながら、「ここまで!」とか「ん・・・もちょっと・・」

とか言いながらやります。

ナチュラルの場合は、どうにもなりませんので予め、色を付けるか否か相談いたします。

 

 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正あり)/ EPIPHONE Pro-1

よーく聞く話ですが、「どこそこで見てもらったのですが、買い替えた方が良いですよ。」と言われました、と。

せめて見積もり位、出してくれてもいいのに。

直したくて持って行ってるんだから。

 

でも「修理しないで、買っちゃった方が安いですよ。」と言うお店の気持ちも分かる。

私の場合も値段関係なく、気に入った物は修理に出して使い続けますから、「そーじゃなくて、修理、しゅうり。」と言う気持ち。

どちらの気持ちも分かる。

ただ、修理を受ける側としては安いギターの場合、2年に1回位、修理完了のお知らせの後、連絡取れなくなっちゃう事があるので、怖いと言えば、怖いんですけど。

そうなると、一所懸命やった分、泣きたくなります。

 

 


割れ跡は目立たない様に、濃い目に着色。

(ペグ部の色の境は何かの影です)


塗装修正してもシースルー部分は着色せず、割れ跡を隠さない場合もあります。


お任せ頂ける場合とオーナーの意向によって色合いを決める場合があります。

 

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Gibson LP

何度修理したか分からなさそうです。

何度も倒れてしまったのか、何度直しても割れてしまうのか。

倒したり、ぶつけたり、投げたり、踏んづけたり、してないのに割れてしまっては修理した甲斐がありません。

 


塗装修正までやって出来るだけきれいに仕上げるプランですが、どこまで出来るか。


修理の際は、アジャストナットと半月のワッシャーは外して修理しなければいけません。


古い接着剤は出来る限り取り除きます。

何につけ、貼り直す際には古い接着剤は取り除き、密着するか確認と調整が必要です。

 

多少、濃い目に着色して割れ跡を目立たなくしました。

いつもの方法ですが、いつも試行錯誤します。

 


ヒール側が多少濃いめの色なので、そちらに寄せた感じの着色になるように。


ライトが当たらないと大分濃くなります。


ナイス! プレーントップ!

 

 

ネック折れ修理(塗装修正あり) / Gibson Les Paul

ポッキリいってなくても、ヒビが入ってしまえば通常のように使用する事は出来なくなってしまいます。

 

出来るだけきれいに仕上げるプランですので、塗装修正もして仕上げます。

 

当方では、ネック折れには、それ用に決めた接着剤を使用する為、補強の要らない修理をします。

色の濃い着色の場合は、合わせやすいので助かります。

 

ギブソンはヘッドに角度が付いている事と、エレキは重いので何かあった時はネックが折れてしまう事がしばしばあります。

倒れない様いつも注意してください。

ケースに入っていても同じです。

ネック折れや他の修理についても、修理実績やブログの中に詳しく述べている記事もありますので、そちらも見て頂ければ幸いです。