ブリッジ

ブリッジ貼り直し / Martin D-28s

こちらのギターは前回と同じギターで、いろんな事をやりましたので、画像があるところはアップしていきます。

ブリッジを貼る際は、接着面を双方とも平らに調整します。

面は細かく磨いてしまわず、荒らしたままの状態。

接着材はたっぷりと、クランプはバランス良く5箇所掛けます。

 

ブリッヂにすき間がある場合、剥がさずすき間に接着剤を差し込んで圧着する人は多いですが、その場合、ブリッヂは反っている為、いくらがんばってクランプしても密着しませんので、無意味です。

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すき間に接着剤を入れて圧着しても、またはがれてしまうので、その場合はクランプはせずに、接着剤を十分に充填して、すき間を塞いでしまう他無いでしょう。


この後はアジャストロッドの無い、ネック反りの修理を後日紹介します。

 

 

ブリッヂはがれ修理 / Gibson J-160E

ブリッヂが浮いて隙間が出来てしまったので、貼り直します。

ブリッヂと一緒にめくれて凹んでしまった部分があります。

ブリッヂの底面同様、凹んだトップ板は足して、ブリッヂと密着できるように平らにします。

アジャスタブルブリッヂの場合、サドルの動きがきつくならない位置を確認する事を忘れてはいけません。

 


Gibson のブリッヂにはボルトが打ってある事が多いのですが、これはありません。

ブリッヂピンの両サイドに丸のインレイが付いていればそれがボルトの目隠しです。

(最近はボルト無しのインレイ付きもあり)


こちらは、エレキ弦を使いますので1、2弦のポールピースはこの高さになります。

フォーク弦を使う場合は、1、2弦のポールピースをうんと下げてバランスをとります。


当方と1番古い付き合いのショップ店長から聞いた話しだと、ゆずの北川さんの67年か8年のJ-160Eは売った時はとてもきれいだったらしいのですが、弾いてあんなふうになったそうです。

ずっと、エイジング加工してある新しいギターだと思っていました。

あれは、かっちょいいですね。

 

ブリッジ修理(ピックアップ付き) / Takamine Guitar


 

タカミネギターのブリッジ剥がれです。

どのブランドもそうですが、普段やりなれないものは、何でもマーチンやギブソンと同じ様に考えて観察もせずに作業を始めてはいけません。

パーツの取り付け方には、各ブランドいろいろ工夫してある事があります。

特にピックアップ付きの場合、ブリッジに工夫がある事がよくあるので、外す際にP.Uを断線させたり、再セットし辛くなったりと、不具合が出ないよう、よく見て作業を進めます。

タカミネも何度もやってますが他と比べると、ほとんどやってないに等しいので、「きっと全部同じではないはず。」と用心しながら、進めます。

 


タカミネは、上下両側からP.Uがセットされています。


パーツは無くならないように、間違えないように、保管します。

ピックアップのピエゾの向きも、外れて分からなくならないようにテープで留めておきます。


めくれて凹んでしまった所は埋めて、平らにします。

合板トップなので、削ると違う向きの目が出てきます。

大きな空洞に、ピエゾが並んだパーツが入ります。

接着材で狭くならないようにしなければなりません。

固まった後からでは広げる術がありません。

しっかりセット出来ましたら、調整して完了です。

修理する上で、接着材を何を使うか、人によってはタイトボンド一本やりだったり、ニカワだったり、いろいろ使ったりと、それぞれです。

ブリッジの接着材を考える場合は、タイトボンドで強度は十分なのかと言う事、このギターを20年後にブリッジ以外もしくはブリッジの修理でブリッジをはがす可能性があるのか否か、等考えて決めます。

結果、1番はがれ難い(修理し難い)接着剤となります。

ただし、オベイションギターの様に問答無用で、アラルダイトで修理しなければならないものもあります。

 

 

このタカミネとオベイションは、1番最初にエレアコと言う物を真剣に考えたメーカーかなと思っています。

勿論、アリアやヤマハもよかったですが、オベイションギターの母国アメリカの、カマンミュージックコーポレーションはオベイションと同時にタカミネも代理店として取り扱っていました。

ですので、リッチーサンボラはオベイションでもジョン.ボンジョビはタカミネを使っていました。(画像のタカミネを見て 思い出してしまいました。)

 

 

ブリッジ交換 / ウクレレ


 

最近はギター以外の修理は、すすんでやってはおりませんが、ギター以外も時折依頼があります。

ウクレレの弦が抜けてしまうので、以前の記事(H.Pかアメブロ)の様にギターと同じ形に作り変え交換。


 

形は難しい事は出来ませんので、お任せでやらせていただきます。

これはハカランダ(ブラジリアンローズ)と言う材。

材木の判別はとても難しいのですが、このハカランダは削った時にはっきり分かります。

とても甘く、それこそローズのような香り。


 

インディアンローズなどでは、ひとつも良い匂いなどしません。

これら以外にもローズウッドの呼び名が付く物が幾つかありますが、昔はカタログ上、ローズウッドと言えば、ハカランダ(ブラジリアンローズ)のことでしたので、この魅力溢れる材料が規制されてしまった後は、似ている材を見つけて、出来るだけ ”ナントカローズ” にしたかったのだと想像します。

 

 

ローズウッド以外にもマホガニーも同じ様なことがあります。

本物のマホガニーは現在では、ホンジュラスマホガ二ー(Swietenia macrophylla アメリカンマホガニー)だけ。

キューバンマホガニーは枯渇してしまった本物、過去5世紀に渡り、無差別な過剰伐採によって現在は資源としては見ることはなく、古い家具なのでしか見ることはないらしいです。

マホガニーの名が付く物は他にもありますが、仮に人間に置き換えてみると、外国の人から見れば「あれは、ファミリーに違いない。」と思われても、当人同士は言葉も通じず、

「君、誰?」と言う、可能性としては、大昔、ひーじいさんの母国を出て行った、じいさんさんの子孫?くらい遠いのでは。(と、想像しています。)

様々な業界でも、都合よく呼び名をつけている物も沢山あるのではないかと想像してしまいますが、でもそうしないとコスト的に新しい物を作り続ける事が出来なくなってしまいますから、時代時代で良いものを見極めて行く事が大事なのかもしれないですね。

 

ブリッジ剥がれ修理 / Guild D-50

ブリッジに大き目の隙間が開いてしまっています。

ブリッジの剥がれ方は主に2種類あり、多くの場合ブリッジが反って、接着が耐えられなくなった分だけ隙間が開きます。

多少の隙間なら部分的に接着する事もありますが、よく見聞きするのは接着剤を隙間に差し込んでクランプで圧着。反っていますので必ずまた剥がれてしまいます。

その場合は、圧着せず充填接着します。

 

 

リペアマンを目指す人は、このホームページのブログをチェックしていると、時々得しますよ!

サドルが入る、スリット(溝)の底が薄い為に割れが入っています。

時折、接着されていないはずなのに、簡単に抜ける気配が無いサドルは、ブリッジが反って溝の上側がきつくなっている為です。

足りない所は足して、ブリッジ、ボディ双方の接着面を平らに調整し直します。

割れ部分は溝の中に接着剤が入らないように塞ぎます。

 

多少の隙間ならほっといても問題ないと思いますが、古いギター等ではちゃんと貼り付いて見えても中ががちゃがちゃな場合もあります。

ですので、隙間が気になる場合は機会を見つけて修理するのがいいかもしれません。

 

ブリッジ剥がれ修理 X 3例


ブリッジ剥がれ修理です。

ウイング部が少し浮いている位でしたら、しばらくほっといても問題無いですが、これ位剥がれていたら修理した方が良いでしょう。


隙間部分だけ接着してやる方法(歪んだブリッジは圧着出来ませんので充填します。)でも大きな問題はありませんが、大概隙間の分だけブリッジが歪んでいますので、一旦剥がして接着面を修正してやるのがよいでしょう。


隙間無く接着されているか否かでは、当然音の良し悪しにも左右します。

接着剤はタイトボンドを使います。。


こちらのボディ側の接着面が上のものとは雰囲気が違います。

塗装が剥がされていません。


タイトボンドを使う場合は、木地を出さなければ、しっかりとした接着は出来ませんが、こちらのような瞬間接着剤系(特に低粘度であるほど)の接着剤の場合は、荒れていない面同士でなければ密着しません。


生産性重視だと思いますので、高くないモデルに採用される接着方法です。

こちらはある程度接着面を荒らしてから、エポキシ系(アラルダイト)の接着剤で接着します。


エポキシは非常に扱いが面倒(ベタベタがすごく、拭き取り辛い)なのですが、接着力や耐久性は抜群です。

Ovationは基本的にはエポキシ系の接着剤が採用されていますが、こちらの日本製のオベイション(USA製以外)には瞬間接着剤系の接着剤で貼られています。


オベイションの場合は、ブリッジが剥がれる方向に弦の力が掛かり易いので、強い接着力が必要です。


こちらもアラルダイトにて接着します。

拭き取りには、時間を掛けて拭き残しが無いようにします。


ブランドやモデルによって使用する接着剤も変わります。

 

ブリッジプレート補修 / Gibson

古いGibsonのブリッジプレート。

弦のボールエンドが見えなくなるまで入り込んじゃっています。

こうなってしまいますと、弦が上へ出すぎてしまいます。

前記事参照

穴の周りは削れたり、欠けたり、グズグズになっています。

そしてこのギターの6弦の穴は、ほぼプレートギリギリに空いています。

チューニングする前に写してしまいましたが、本来、大体このようにプレートにボールエンドが乗ってとまります。

崩れた穴の周りを丸く削り取り、同じ大きさの木を埋め込んで穴を開けなおします。

 

ブリッジハガレ修理 / ウクレレ

最近は、おかげさまで大変忙しくさせて頂いて、ウクレレの修理は、一旦やめようか考えていたのですが、コンスタントに修理の問い合わせがありますので、もう少しギター以外も頑張ってみようと思います。

(ウクレレに合わせたクランプも作ってあります。)

ギター以外の修理の受付が、一旦出来なくなるかもしれませんが、その際はご了承下さい。

ウクレレは小さい分何かと簡単そうに感じますが、中に手が入らないので、力木の修理や、ピックアップの取り付け等、とてもやり難いです。

それでもやることはギターと大差がありませんし、料金も高くする訳にいきませんし・・・

・・・グチになってしまいました。ウクレレ修理もまだガンバリます!

 

ブリッジ交換 ネックリセット / Martin D-18 ’50s


弦高を下げたくてブリッジを極限まで削って、サドルの溝がトップまで入っちゃってる、ペラペラなブリッジ、これをちゃんと厚みのあるブリッジに作り直します。


ハカランダは削ると甘い匂いがします。

削ったので色が変わりましたが、時間が経って酸化してくるとまた、赤茶色になってきます。木目のイメージも削る前と変わります。


フレットにまだ余裕がありますので、今回は打ち直さず、すり合わせで仕上げます。

大分錆びちゃってますけど、どれくらいきれいになるか。


右上の画像で15フレットを抜いてありますが、その溝に穴を開けて蒸気を使って、ジョイントを外します。

ネックの角度をブリッジの厚さに合わせてリセットします。


新しいブリッヂの溝は貼り付けた後で切り込みます。

「ブラジリアンローズ(ハカランダ)はあるときだけですので、ご用命はお早めに。」


リセットして、フレットをすり合わせしました。

 


指板(フィンガーボード)の裏に木を足して、厚みをつけます。


古いギターのサドルは出過ぎないのが、かっこよいです。


いいですね。(自画自賛)


ヒールもピッタリ接地するように。

基本的には接着剤でくっついているのではなく、


ジョイント(ダブテールジョイント)の形状によってテンションがか掛かってもヒールに僅かな隙間も出来ない様に、調整してセットします。


現行品のマーチンなどで、ヒールに隙間が出来るのはジョイントの精度が悪い(ゆるい)と言う事です。

 

ブリッジ溝(スリット)直し

こちらのブリッジサドルの溝はピックアップに合わせる為か何らか理由で通常より大分広げてあります。

通常のサドルにする為に一旦埋めて切り直します。

 

ブリッジ材と同じエボニーで埋め木をして平らに削ります。

一見ピッタリ埋まっている様に見えますが、元の溝の精度が悪く、真っ直ぐではないので若干隙間が出来ますが、そこは充填して対処します。

古い溝を少し大きく切り直して、埋め木をすれば隙間無く出来るのですが、この際は、そこまでやる必用も無いのでこのまま行きます。

ピッチを図り直して、溝の長さと深さ決めたら、トリマーで精度の良い溝を切り直します。

古いギターですので、サドル上のピッチ(うねうね)は付けず真っ直ぐです。

リクエストがあればつけます。

サドル上のうねうね(ピッチ補正)は個人的にはあまり重要では無いと思っています。

(エレキのようにその都度、合わせられれば良いのですが・・・)

それぞれのギターのコンディション、弾き手の押える指の力、タッチの違いや弦交換の際の使用弦のゲージや仕様の変更等により、一様にサドル上のピッチがあっても弾き手によっては、返って邪魔になる事さえあるのではないかと思っています。(勿論、無いよりマシと言う考えもあって当然ですが。)