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ネックヒール折れ修理 / Ovation 1778T


 


 

毎週必ず、土曜日に山口と交互にブログをアップしているのですが、何かとドタバタしており先週は、すっ飛ばしてしまいました。

週の途中で上げようかと思ったのですが、そのままスルーしてしまいました。

もし、ご心配してくれた方がおられたなら、すいませんでした。

では、気を取り直して今週のブログへまいります。

 

普段あまり見ない珍しい修理は、順番を飛ばして公開する事があります。

これも上げた記憶があるのですが探しても見つかりませんでしたのでので、順番通りに書いてみようと思います。

Ovationのヒールが折れてしまう原因はこのボルトを固定する金属のベース部にあります。

これ以前のカマンバーと言うロッドが入ったネックも同じような金属がヒール部分にあります。

Ovationは、ネック角度をシムを使い調整する為、ギャップが生じます、その状態で力加減せず締め込むと割れます。

カマンバーの場合は、シムを貼れる金属部分があるので、正確にシムを貼ってやればボルトをある程度強く締め込んでもヒールは割れる事はありません。

 


割れ部分に充填されている接着剤を取り除けば


ピッタリ付くのではないかと


思っていました。

 


 

ある程度きれいになれば良いようなお話だったので、もっとしっかり接着し直してその後、塗装をきれいにすればよいかとも思ったのですが、おまかせ頂きましたので思い切って出来るだけの事をやってみる事にしました。

真っすぐ切り落として、ネック材と同じメイプル材で繋ぐことにしました。

途中、途中の画像がありませんが、反対側の面も同じように真っすぐにします。

プレッシャーの無い状況をいただいておりますが、それなりに必死なのだと思います。

 


 

くっ付けて調整が済んだ状態です。

このヒールの底面の調整は少し難しかった記憶があります。

ちゃんとセンターが出るようにするのは勿論、ボディとヒールをピタッとフィットさせたいですが、そこまで削ってしまいますと角度が付き過ぎてしまう状態でしたので、そうならない手前のところで決めなくてはいけません。

 


 


 


 

 


 

昔、Ovationの代理店で修理をやらせて頂いておりましたので、昔のモデルであれば分かっている事も多々ありますから、出来る修理も多いと思っています。

ですが、電気の事になりますとどうしようもありません。

まだ沢山Ovationを使っている人もいるし、中古市場にも多くあるのだから昔の電気パーツを作ってくれないものかと思ったりします。

一歩譲って、昔通りでなくても外見が同じプリアンプで良いんだけどな。