
最近はめっきり、付ける人がいなくなった、ハイランダー、昔は良いピックアップ代表と言う感じで流行りましたが。
現在ではもっと安くて、パフォーマンスがよいものがいくつもありますし、ハイランダーは取り付けが面倒なイメージ+バランス出しが非常に難しかったイメージがあるから他社に抜かれたのかな。
今回は、このクセの付いた中古をつけたいです。と言うんですから、いやんなっちゃいます。
最近はめっきり、付ける人がいなくなった、ハイランダー、昔は良いピックアップ代表と言う感じで流行りましたが。
現在ではもっと安くて、パフォーマンスがよいものがいくつもありますし、ハイランダーは取り付けが面倒なイメージ+バランス出しが非常に難しかったイメージがあるから他社に抜かれたのかな。
今回は、このクセの付いた中古をつけたいです。と言うんですから、いやんなっちゃいます。
ローズウッド以外にもマホガニーも同じ様なことがあります。
本物のマホガニーは現在では、ホンジュラスマホガ二ー(Swietenia macrophylla アメリカンマホガニー)だけ。
キューバンマホガニーも枯渇してしまった本物のマホガニー。過去5世紀に渡り、無差別な過剰伐採によって現在は資源としては見ることはなく、古い家具なのでしか見ることはないらしいです。
マホガニーの名が付く物は他にもありますが、仮に人間に置き換えてみると、外国の人から見れば「あれは、ファミリーに違いない。」と思われても、当人同士は言葉も通じず、
「君、誰?」と言う、可能性としては、大昔、母国を出て行ったひーじいさんの、じいさんさんの子孫?くらい遠いのでは。(と、想像しています。)
様々な業界でも、都合よく呼び名をつけている物も沢山あるのではないかと想像してしまいますが、でもそうしないとコスト的に新しい物を作り続ける事が出来なくなってしまいますから、時代時代で良いものを見極めて行く事が大事なのかもしれないですね。
フレット交換は、基本的に全部のフレットを交換しますが、出来る条件であれば部分的に交換する事もあります。
ただし部分的ですので、指板調整などの作業はありません。
交換後、第1フレットの高さが上がりますので、これ以上弦高が下げられない状態の場合は、弦高が上がります。
部分交換の方が、料金は安く上がりますが、内容を考えると割高と言えるかもしれません。(料金は、お問い合わせ下さい。)
フレットを交換した場合は基本的には、第1フレットに合わせて新しいナットを作り直しますが、その雰囲気や象牙等を残したい場合は、底を上げて調整します。
底上げは、きちんとやれば音には影響は出ないと思っていますが、理屈で言えば音にも影響はあると言えるかもしれません。ですので敬遠される方はいらっしゃいます。
ですが、こう言う事にうるさいくせに、リフィニッシュの相談などされてしまうと、私達、楽器屋さんは心の中で、ズッコケています。
「この人、いい加減だな。(なんも分かっとらんな。)」と思われてしまうので、気をつけましょう。
金属などで底上げした場合は、質量が大分変わりますので、音の変化は出易いかもしれません。
指板に凹みが見えると思いますが、この凹みは指板調整などで、きれいになってしまえばそれで良いと思いますが(画像の凹みが消えるほど削ることは無いです。)わざわざ埋めてまで平らにする必用は無いと思います。
平らでも、凹んでいても、演奏性は変わりません。
埋めるとかっこ悪いです。
埋めない方が断然かっこよいです。
元の材と補強した材の動きに差が出て、ずれて段差が出来てしまった、そして折れた部分がまた離れてしまった、と言う状態です。
同じ材であれば問題ないかと言えば、新しい古いでも全く違う材の様ですし、難しい事です。
タイトボンドを使って折れたネックを修理する場合は、補強が無ければ将来的に折れた部分がもちませんが、その補強が仇になってしまったケースです。
ヘッドを引っ張ったら簡単に抜けてしまいました。
離れた部分が密着しなければ色々考えなければなりませんでしたが、掃除して叩いて戻したらピタッと収まるので、余計なことはせずこのまま接着します。
個人的には、タイトボンドを使っても補強をすれば大丈夫なのかと思っておりましたが、色々と聞いてみると有名ショップに依頼して、「補強してあります!」の修理でもヒビが入ってきたなんて話もありました。
当方では、補強は全くしませんので、補強するのであればそのケースに合わせて考えるかと思いますが、補強は通り一遍等にやるだけではダメで、技術だけでは無く、いろんな事を考えなくてはならないか分かります。
当方の考えは、一番密着する折れた部分同士を、信頼できる強い接着材で密着させる。これに尽きると思っています。
折角密着する部分を後から掘ったり、削ったりして他の材をつけてしまうのは、コストも上がり、色々と良い所が見出せません。
すごく強く、絶対折れない補強なら良いかと聞かれれば、それはそれでアクシデントがあった際にヘッド側で折れず、ヒールで折れてしまうのはもっと面倒になってしまう事が考えられ、ヘッド側で折れてくれても補強が入っている事で複雑化してしまう事もあります。
修理した部分は折れない、ただしアクシデントがあった場合は、ネックは折れてしまう事がある通常の状態が理想だと思っています。(修理部分は強いので、折れる時はすごく近くが折れます。)
フレットが減っていようが、低かろうが、演奏上問題なければ無理にお金おかけなくてもよいですし、「チョーキング命ですから、フレットが低いのはイヤなのです。」という方もいますし、他の部分の修理なども同じ事ですが、オーナーが問題を感じていなければ、無理にお金を掛けなくても良いのです。
ギターの詳しい人や、お店等で、ギター診断みたいな事をやられても慌てないで大丈夫です。
現在まで弾いていたのですから、壊れたら直せばいいんです。
とりあえず、くっ付いていれば良いと言うのであれば、このまま割れ部分を全てくっつけてしまえば良いのですが、塗装もきれいに直すのでネックは外してしっかり修理します。
ネックを外すには、ヒールエンドからトップ側にネックを押し出して外すのですが、この場合は通常通りのやり方ではネックを押し出そうとするとネックが押し出されず割れ部分がだけが開いて行くばかりなので外すにも一工夫が必用です。
割れてズレた各部修正しながら接着をして、ネックの角度を調整し、塗装面も調整してしまいます。
大昔にGuildのハカランダボディのオールドギターのネックリセットの依頼で、いつもの様に蒸気でジョイントを温めつつネックを押し出したのですが、その時はギルドの割りに早くネックが動いたので、「これは楽に行くかも。」等と思い、更に押してみたところ、サイドが割れて開いていたなんて事もありました。
そのギターの、その部分には割れを修正した跡があり、過去に修理したんだなと、注意しながらの作業になったのですが、いくら蒸気をやれども、ネックに力を加えてみても、叩いてみても、何をやってもびくともせず、ボディもネックも蒸気を含むばかりで、ビクともです。
そんな事をやっているうちにヒールが途中から割れてしまいましたので、もう諦めて折れた先からネックを外しました。
そこで初めて分かったのですが、接着剤にエポキシが使われていたのです、真っ黒でガチガチの、こんなのいくらやったってやわらかくなるはずが無いのです。
(最近外したMartinにも同じ接着材が入っていましたので、後に紹介します。)
そしたら後は、ヒールの残った部分は外すのは簡単だと思いきや、これがまた取れず結局残った部分も5等分に割れてしまう強情っぷり。ジョイントにコンクリートが詰まっている感覚。
過去の修理屋さん、ネックが外せず、ボディが割れてしまったので、リセットを途中で諦めてくっ付けてあったのではないかと思います。
ですので、修理をする人は肝に銘じてくださいね、将来また修理をする事が前提と言う事。
そうしないとビンテージとして残せなくなってしまいます。
アコギはほとんど接着で出来ていますが、接着部分の精度が大事です、(ブランドやモデルによって分かれますが)取れない、剥がれない接着が正しいと言う事ではありません。
話が、今回の修理とは関係ない所へ脱線してしまいました。
ネック折れ修理の方法は、修理屋ごとに違いがありますが、塗装修正の方法も違いがあります。
部分修正するにしても、修正範囲が小さく収まっている場合から、大きい範囲で修正する場合、あるいは一旦剥いでネックごとリフィニッシュしてしまう事もあり。
ネックごと塗り直してしまえば、割れ周辺の色のつながりは全く問題なく仕上がります。
そうした場合、特に色の明るい物や、シースルー(ナチュラル)の物の仕上がりは断トツできれいですが、コスト高にはなります。
仕上げ方はいくつか方法がありますが、塗装修正無しでも修理箇所の強度に差はありません。
料金以外の所も、修理屋ごとに比較してみると面白いと思いますので、ご自身に合う所を選びましょう。