スタッフブログ

ブリッジ剥がれ修理 X 3例


ブリッジ剥がれ修理です。

ウイング部が少し浮いている位でしたら、しばらくほっといても問題無いですが、これ位剥がれていたら修理した方が良いでしょう。


隙間部分だけ接着してやる方法(歪んだブリッジは圧着出来ませんので充填します。)でも大きな問題はありませんが、大概隙間の分だけブリッジが歪んでいますので、一旦剥がして接着面を修正してやるのがよいでしょう。


隙間無く接着されているか否かでは、当然音の良し悪しにも左右します。

接着剤はタイトボンドを使います。。


こちらのボディ側の接着面が上のものとは雰囲気が違います。

塗装が剥がされていません。


タイトボンドを使う場合は、木地を出さなければ、しっかりとした接着は出来ませんが、こちらのような瞬間接着剤系(特に低粘度であるほど)の接着剤の場合は、荒れていない面同士でなければ密着しません。


生産性重視だと思いますので、高くないモデルに採用される接着方法です。

こちらはある程度接着面を荒らしてから、エポキシ系(アラルダイト)の接着剤で接着します。


エポキシは非常に扱いが面倒(ベタベタがすごく、拭き取り辛い)なのですが、接着力や耐久性は抜群です。

Ovationは基本的にはエポキシ系の接着剤が採用されていますが、こちらの日本製のオベイション(USA製以外)には瞬間接着剤系の接着剤で貼られています。


オベイションの場合は、ブリッジが剥がれる方向に弦の力が掛かり易いので、強い接着力が必要です。


こちらもアラルダイトにて接着します。

拭き取りには、時間を掛けて拭き残しが無いようにします。


ブランドやモデルによって使用する接着剤も変わります。