スタッフブログ

ネック折れ修理 / ハジューシ(ゲンブリ)

アフリカの弦楽器のネック折れ。

専門外ですがこの時は、置く場所がありましたので、預かりました。

大小関係なく、ギターの中に違う形があると場所を取ります。

 

ゲンブリの方が通りが良いみたいですが、オーナー曰く細かく分類するとハジューシと言う楽器らしいです。

この模様は描き込んでいるのではなく、細いアルミの板を溝に打ち込んであります。

これが楽器全体に入っています。


この楽器のネック折れも当然、当方では補強はしませんが、補強する場合もしない場合もやはり強度は必用です。

弦のテンションだけ考えれば然程心配は要りませんが、重たいボディの取り回しに耐えなければなりません。


このネックは過去にも折れて修理されています。

上の線が過去修理で、下側が今回の修理。


過去の修理部分も補強無しで、強度が十分です。

再度折れた時は、しっかり強度がある接着部の近くが割れます。


過去に折れ易かった部分は修理され強度がありますので、必然的に近くが割れます。

これは少し離れていますが、面1枚の近くが割れる事が多いです。

 


ボディは丸太をくり抜いています。


大きくて重いです。


トップは動物の革です。

これにブリッヂが乗って、弦は3本。


アフリカンベースと言ったところでしょうか。

ハジューシ。