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ロッド交換 / Gibson Dove

ロッド交換します。

ネックアイロンで温めて指板を剥がします。

折れちゃってます。

 


ネックを外して角度も直します。

指板が剥がれているので、ジョイントが見えて都合が良いです。


ずっと前から馴染のバイク屋でロッドエンドは 溶接してもらっています。

随分前からもう乗ってないけど、DRAG☆ONと言うバイク屋さん。


長さを決めて、切ったら…


ナットの溝を切ります。

こんなに溝を付けなくても良いと思うのですが、オリジナルがそうなっているのでマネします。


埋木はウォルナット。

なんか見た目が好いです。

 


指板を貼る時にちょっとだけテンションを掛けます。

指板はネックの元の位置には収まらず多少、時には大きくずれます。

指板を剥がす前にフレットの位置で3か所、ダボを打つ位置を決めますが、ズレるのは剥がした時点で反るのだと思います。

出張ったとこは仕方ありませんので、削って合わせます。

 

削れば、色も合わせなければならず、塗装修正は必須です。

うんと古いギター等は、指板がズレずに元の位置にビタッと戻せる事もありますが、なぜかは分かりません。

剥がしても反らないと言う事なのでしょうが…ピタッと戻る事が腑に落ちないのは変な感覚。

 


指板面も修正してリフレットします。


リフレットしましたら、ナットも作り変えます。


Gibsonはネックとボディ一緒に塗り込んでいますが、見た目がおかしく無ければボディ側は塗装しません。


昔は、わざわざボディと一緒に塗り込んでいましたが、手間だし特に意味も無いので必要が無ければやりません。

 


 


 


 

 


ネックに角度が付きますと、14フレット以降が下がりますので、指板に厚みを足します。


 


弦高は1弦側から6弦側にちょっとずつ高くなっていくようにバランスを取ります。

ですのでサドルは6弦側が少し高くなっているのが、見た目も良いのですが、ブリッジの厚みの差等、何らかの理由でバランスが逆になってしまう事があります。


70年代Gibsonも中々味わいがあって好いです。

自分の70年代J-45もとても良く気に入って弾いていたのですが、甚く気に入ったお客さんに買われてしまいました。