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[番外編]トップ交換/ Martin OM-42 [後編]


スタッフの山口です。今週も前回の続きOM-42のトップ交換[後編]です。

前回完成したトップ板が無事につきました。


大きめのトップ板のはみ出た部分ををルーターで削っていきます。専用のルータービットを替えてトリム&バインディング用の段差も作ります。


本来は42モデルだとアバロン貝なのですが今回はヘリンボーンのトリム。単純に好きというのもありますが、一目でコンバージョンと分かる方が面白いと思ったからです。

いい感じにギターっぽい顔つきになってきました♪

クリアーラッカーで塗装します。サウンドホールは風船でマスキングしています。


塗装が終わったらブリッジ。ブリッジは無事でしたので元のオリジナルを。トップ板側はラッカーを取り除き木地に接着します。


弦長を測ったりネックを仮付けしてセンターズレのない位置を見つけたり、意外と難しい作業です。


ピックガードも割れていましたので新しく作ります。OMのピックガードだけ形が違う理由は見た目でOOOかOMか判断できるように、かな?


いつものネックリセットと同じ要領でネックの仕込み角度を決めたらいよいよ合体です。


最後はリフレットです。


40番台だからかは分かりませんが真っ黒で良質なエボニーです。


トップはボロボロでしたが幸いネックとヘッドが無傷でした。


 

ようやくOM-42(CV.)の完成です。仕事の空いた時間に少しずつ進めておりましたので完成までなんと2年近くかかってしまいました。

完成してから思ったのはヘリンボーンにしたことでジョンメイヤーのシグネイチャーモデルのOM JMに似ているな、と。良く言えばですが縦ロゴだったりポジションマークやブリッジのインレイが入っている分少し豪華版な感じでしょうか。

音はアディロンダックのスキャロップドブレイシング、ちゃんとMartin、だと思います。工房に展示しておりますのでお越しの際はぜひ弾いてみていただければと思います。

買取価格と材料費、手間賃を計算しても販売価格ではペイできませんが、とても勉強になったので思い切って買い取って良かった!と思います。コンバージョン、世界に1本だけのOM-42と考えたら何だか達成感もあり、リペア学校を出ていない自分としては卒業作品みたいなギターです。

、、かといってまだまだ未熟な部分も多く、皆川ギター専門学校卒業には全く至りませんので、これからも日々精進して参る所存でございます。

番外編、最後までお付き合いいただきありがとうございました。