
Gibson L-1をネックリセットします。
ネックの角度を修正して、指板の厚みを修正して、ジョイント部に挟むシムを作って…

バインディングも同じ厚さにテーパーつけて貼ります。
ジョイント用のシムはどれも同じって訳には行かず、必ずそのジョイントに合わせて作らなければなりません。
絶対に動いてはならず、奥までしっかり収まっていなければなりません。
シムによってセンターが変わってしまう事もあるので、どっち側にどのようなシムを作って入れるか、よ~く観察しなければ失敗の元になります。

サドルが接着されている場合は、大概簡単には外れてくれません。

ナットと同じように半分に割って外します。

元の溝は精度が悪くなっちゃっていますので、一旦埋めてサドルがしっかり立つようにきれいに掘り直します。

12フレットジョイントのネックは、14フレットジョイントと比べると見た目が角度が足りなく見えてしまうので、ついついちょっとだけサドルが高目になってしまいます。

指板は底上げして厚くしてあります。
フレットはまだ変えたばかりのようです。
今回はすり合わせで調整。

この塗装の感じはたまんないですな。

古くて荒れている状態なのに、美しくさを感じます。

ピックキズ、ぶつけた傷
本物の凄み。

このヘッドも・・・
ひとしきり弾いたら、酒飲みながら眺めたいね。
オールドギター、ビンテージギター、みなさん惹かれる魅力は、それぞれだと思いますし、どのように関わっていくかも自由だと思います。
なのでオーナー次第で良いとは思いますが、汚くしないで欲しい・・・
古めかしい雰囲気はカッコイイですが、思いっきり勘違いされている方を思い出しました。
勘違いと言うか、ズレているというのでしょうか。
その方曰く、「せっかく古くて汚れているのに!」と言う方で私は「なるほど…」と…オーナーの自由ですから。
心の中は、「汚いでしょ。それ。」
車やバイクでもラットスタイルと言うのがあって、最近のはボロク見せるように技術も使って手が込んでいますが、昔のラットはただ掃除が出来ない人の言い訳のようでした。
「よくそこに座って、そこつかめるな。」と言う感じ、ギターも「それ触りたくねー。」と思います。