スタッフブログ

ブリッジサドルの仕様変更 / Gibson J-50


スタッフの山口です。

今回はブリッジはがれ修理のついでにアジャスタブルサドルからノーマルサドルへの仕様変更です。

よくあると言えばよくある仕様変更。音を変えたいorピエゾピックアップ仕込みたい、大体この2つが理由なのかなと思います。


アジャスタブルサドルを取り除いた底に見えるスプルースがグズグズです。

何回も修理してるのでしょうか。


温めてなんとか最小限のダメージで剥がせました。アジャスタブルサドルのポストの穴も埋木しましょう。


はい!こんな感じです。


次はサドルを同じブラジリアンローズウッドの端材で埋めます。


色が薄めの部分が埋木したところですね。

ブリッジ接着後にサドルの溝をルーターで掘りますのでこのまま接着面を平らに均して接着します。


ちょっと工程が飛びますが、、弦長を測定し、いいところに溝を彫りました。その溝に合わせて牛骨サドルを作ります。

両端のホワイトパールも新調しました。


これで完成!、、、

でももちろん問題ないのですが、少しタッチアップして埋め跡をカモフラージュさせてみます。


自分で自分を褒めてあげたいくらい上手くタッチアップできました。


 

どうでしょうか、ぱっと見、元々ノーマルサドルだったように見えませんか?

元の木目を伸ばしたりつなげたり、色味を寄せてみたり、一旦拭き取ってから再度チャレンジしたり。

割れ修理、埋木跡など上手くタッチアップが決まるととても楽しい気分になります。

映画の特殊メイクの仕事とか、きっとメチャクチャ楽しいんだろうなぁ、、と飛躍して考えてしまいます。日本人でもアカデミー賞を取った特殊メイクの人がいたような、いなかったような。。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。