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ネックリセット / Martin D-18 ’30s

オールドのMartinのネックリセットです。

希少価値の高いオールドですと、高価ですので何かと気苦労もありますが、修理はやり易いので、落ち着いて出来ます。

古いギターに良く見られます、サドルを下げきってしまいますと、弦の角度が足りず、穴からサドルにかけて溝を切ってサドルに弦を近付けて角度を確保していますが、ネックの角度を直すと、この溝が邪魔になりますので、塞ぎます。


溝が付いたままだと角度が付きすぎてサドルに負荷が掛かり過ぎてしまいます。


こちらの修理は同業者からの依頼ですので、最終仕上げは依頼人がやります。


リフレット、すり合わせ、ナットもサドルも出来ているので、フレットエッジを仕上げて、磨けば出来上がりです。


フレットのエッジを仕上げる事で、依頼人のテイストが入る、と言う事ですが、拘りを知っていますので、納得です。