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フレットすり合わせ / Gibson J-160E

フレットを抜く際には、半田ごてでフレットを温めながら作業するのですが、このパーロイドのインレイには絶対に半田ごてが触れてはいけません。

貝では無いので、間違うと一瞬で溶けます。

今回はすり合わせ。

ガムテープ等でピックアップを覆っています。

鉄粉が付いてしまうと取れなくなってしまい、出音にも影響が出てしまいます。

 

 

 


当方では、この段階ではまだマスキングはしません。


途中までは、指板と一緒にきれいにしていきます。

 


途中から仕上げ段階になってからマスキングテープをします。

この消しゴムみたいなもんで隅を研いだりします。

 

 


ブロンズ弦であれば画像の様に1,2弦のポールピースを下げます。

ニッケル弦なら1,2弦のポールピースはもっと上げて良いです…。

 


フレットはきれいに仕上げます。細かいキズがあるとビブラート中に「ショリショリ」なってしまいます。

目立ったキズがあれば演奏にも影響が出てしまいます。


こんなにピカピカしている必要はありませんが、滑らかでなくてはなりません。

ピカッとしようとして、各々サンドペーパーで磨く量が異なってはいけません、精度が崩れます。


いいですな~。

 

 

 


 

ブログ用の過去資料がまだ引越し前の物も残っていて、なるべく古い順からアップしているのですが、最近では、すり合わせや指板修正にこんなものを使っています。

これは、Neck Jig と言う物で、私の目的ではアジャストロッドの無いギターの作業に欲しかったものなのですが、引越し前では置く場所も無く、道具としては割と高価な物でなかなか買いそびれていた物。

ネックジグを自作している人もちらほらいらっしゃいますが、この精度と強度の物を自作するのは私には無理。

これ、一旦使いだすと、とても良いです。

勿論アジャストロッドの物にも、色々考えずに精度が出ます。

Neck Jig に関しては、またそのうちに折に付け触れるかと思います。