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ボディ剥がれ / Ovation 6868


Martinの場合はバインディング剥がれがよくありますが、Ovationの場合はボディ剝がれ。


プリアンプ側とその逆側も。


カッタウェイ部も。

 


 


 

ボディが剥がれますと、大なり小なりずれが生じております。

クランプをして接着しますが、ピタッととはなかなか元には戻りません。

接着されたとしても、そのままでは気持ちが悪いので段差は削って無くします。

削りますと色が変わりますので、修正して出来るだけ見た目が悪くならないようにします。

 


 


 

Ovationのバインディングには塗装が乗っておりませんので、汚れている事がほとんどです。

修正の際にバインディングにも触れますので、きれいになってしまう為バインディングも元の色の雰囲気に合わせます。

 

私は89年~2002年の前半までOvationの輸入代理店で修理や検品等をやらせてもらっていました。

独立後はOvationの修理はほぼゼロになり、もうOvationはやる事は無いんだろうな、と思っておりました。

その後、代理店が神田商会になりモリダイラになり、それにつれ徐々にOvationの修理が増えていき、今ではMartin Gibson のような頻度で依頼が来るようになってます。

長くやってますといろいろあるもんだとつくづく思います。

昔のOvationは懐かしさもあり修理依頼は嬉しいのですが…

電気周りの修理が…見える線が切れてる程度であれば何ともないですが、中身になるといかんともしがたいのが困ります。