CF-100は個人的にGibsonのイケメン枠です。
ヴィンテージの貫禄がある姿にフローレンタインカッタウェイ、これは萌えます。。
ヴァイオリンもチェロも全て同じようなルックスをしてますが、ギターのルックス、デザインは本当に多岐に渡りますよね。見た目だけでも買ってしまう楽器ってギターくらいじゃないでしょうか。
ファッションとして、楽器として、とにかくギターっていろんな選び方、楽しみ方があってすごいな、、とつくづく思う今日この頃です。
今回も最後までありがとうございました。
CF-100は個人的にGibsonのイケメン枠です。
ヴィンテージの貫禄がある姿にフローレンタインカッタウェイ、これは萌えます。。
ヴァイオリンもチェロも全て同じようなルックスをしてますが、ギターのルックス、デザインは本当に多岐に渡りますよね。見た目だけでも買ってしまう楽器ってギターくらいじゃないでしょうか。
ファッションとして、楽器として、とにかくギターっていろんな選び方、楽しみ方があってすごいな、、とつくづく思う今日この頃です。
今回も最後までありがとうございました。
ネックが長年の弦の力によって起き上がってくる「元起き」には、14フレットで「くの字」になっている場合と、指板がトップに沈み込む場合の2パターンがあります。指板がトップより強ければトップが沈み、トップ(ブレーシング含む)の方が強い場合は14フレットを起点に「くの字」になります。一般的に「くの字」の場合は目で見れば元起き症状として判断しやすいと思いますが、トップが沈んで角度が狂っている場合はその症状から元起きと判断するのは素人目には分かりづらいかと思います。
元起きはアコースティックギターの宿命と言われてきたことから、これまで多くのメーカーや製作家が、弦の張力に負けないよう、ネックブロック周りを強化した設計にチャレンジしてきました。でもネックブロック周りが強いから安心、、かと思いきや、余裕で元起きしてたりします。
アコギの場合は特に顕著ですが、弦の力による不具合はそのギターの弱いところに発生します。ネックが反らない、強いネックだから、と安心しても、弦を張りっぱなしにすれば、ネックに不具合が出なくても、その分他の場所(ブリッジやトップ)に不具合が出ます。
僕の相棒のMartin君は毎回しっかり弦を緩めているのでここ10年、コンディションの変化が一才ありません。至って良好。
「弦を張っておかないと逆反りする」、というオカルトがネット上では散見されますが、しっかりシーズニングされている木材で作られているギターであれば、弦を緩めたことで逆反りしちゃう、なんてことはありません。もし弦を緩めたことでトラスロッドに関係なく逆反りしちゃうようなギターであれば、そもそもそれはハズレのギターです。
いつもと同じ結びになりますが、弾かない時はなるべく弦を緩めましょう。
今回も最後までありがとうございました。
フレットの高さの好みや交換時期は、オーナー次第ですので、当人は何とも思っていないのに「もう、交換ですね。」等と言われても気にする必要はありません。
当人が不具合や改善点等を感じていなければ、無理にお金をかける必要はありません。
ただ、Gibsonの場合フレットバインディングと言う形状をしている為、演奏上不都合になる事があります。
画像の6弦側はほとんど問題は出ませんが、1弦側はフレットのエッヂとバインディングの隙間に弦が挟まってしまうと演奏が続けられなくなります。
隙間を埋めて問題無ければそれで好。
エッヂをなるべく立てますと、手に触るチクチク感が強くなりますのでエッヂの角は出来るだけチクチクしない様に落とします。
今回の場合は、フレットが乗るバインディング部分が削られて狭い為、尚更チクチクします。
チクチクならない様に斜めにエッヂを落としてしまえば楽なのですが、それはカッチョ悪いので出来る限り立てて仕上げます。
但しこれが正解という訳ではありませんので、フレットエッヂはもっと角度を付けて落とす方が好きな方や私がやるとエッヂが丸い感じになりますので、それが嫌いな方もいるかと思います、お好みがあればその際は、お伝えください。
がんばります。
スタッフの山口です。
今回は昨今話題のブランド、Futraのエレキのフレット交換です。ニッケルシルバーからステンレスにしたい、指板Rを9.5inchから12inchに緩やかにしたい、との理由で交換です。通常フレット交換は「すり減って背が低くなっているから」という理由で依頼を受けることがほとんどですがこういったイレギュラーな理由でももちろんOKです。
R出しのできるサンディングブロックについて道具の利点と欠点のことを書きましたが、、自分のこれまでの経験から得た感覚、道具の精密さと性能、対角にあるこの2つのバランスをうまくとって作業することで仕上がりに大きな差が生まれると思います。
どちらかに偏ってはあまり良い結果が得られないことが多く、その道具の良いところだけを利用して、欠点を自分の人間の感覚で補うのがベストに繋がるのではないかと思います。これは師匠の仕事から学んだことの1つです。
道具や機械の性能を100%信じてそれに任せるのではなく、そこに人間の知恵と感覚をプラスしてコントロールすればもっと良いものが生まれると思うのです。
けれど限りなく100%近く信じられる道具を見つけたときは、とっても嬉しくてテンションが爆上がりしちゃいますね。
今回も最後までありがとうございました。
スタッフの山口です。
今回はフレット交換です。
写真はネックジグと言って、アジャストロッドではうまいこと効かないような波打ちや大幅な修正が必要な場合、またノンアジャストロッドの場合はコイツに頼ることがあります。
コールクラークはオーストラリアのギターメーカー、メイトンから独立したクラークさんが2001年に創業したそうです。ネックの仕込み方が所謂スパニッシュ式(クラシックギター式)なのも面白いですね。今回のネックは波打ちがありましたが、このメーカーがネックが弱いとかそういうことではありません。たった一本のギターを見ただけで「あそこのギターはネックが弱い」と、そのメーカーのギター全てを見てきたかのように批判したり語る人がいますが、そういう人はどこか海外旅行に行って入ったレストランが美味しくなかったら「あそこの国の料理はまずい」と言っているようなものだと思います。木工製品である以上当たり外れというか、それぞれ個性があって、だからこそギターは面白いと思うのです。新しいギターは木が若く多少ネックなど動きやすいのはしょうがないと思いますが、弦の張力による変形は弦を緩めるだけで防止できますので、ビンテージにしても新品にしても弦は弾いていない時は緩めましょう。
今回も最後までありがとうございました。
そろそろ自分のギターもフレット交換するべきか、、というほど自宅のギターのフレットがすり減ってきました。ナットはかなり前から溝が深くなっちゃって、カポなしだとビリつきます。しょっちゅうぶつけるからボディもネックも傷だらけだし、ネックのラッカーはベタついて擦り落としちゃってます。
恐らく共感する同業者さんも多いと思いますが、お客様のギターは一生懸命できるけど、自分のギターのメンテは何故かかなり適当。仕事としてご依頼いただいたからには持ち主に喜んでもらいたい!と思って頑張れるけど、自分のギターは自分さえ気にしなければそれでOKという感じになっちゃってどうも頑張る気になれません。
「人のためならがんばれるけど、自分のためにはがんばれない。人間そんなもんだよなぁ」と悟りながら、渋々自分のギターの錆びた弦を交換した今日でございます。
今回も最後までありがとうございました。
ピックガードが片方ないですが、、全体的にいい感じです。
ケースの蓋を開けた瞬間に「いい感じ!」と思えるルックスのギターはたくさんありますが、先日2000年頃の Martin OOO-28ECのお客様がいらっしゃって、とても「いい感じ!」のルックスでした。ECは元々トップにエイジドカラーで着色?されていますが、まるで50年代頃のルックスのようなリアルさで迫力がありました。聞くと新品で買ってずっとメインで弾いているとのこと。
弾き込まれたギターのルックスはやはり迫力があってかっこいいですね。そしてそんなルックスのギターはもちろん音も素敵です。
僕の私物のギターはまだまだ幼いルックスなので迫力が出るようにがんばります。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
サムと言うジャパンヴィンテージと呼ばれる類のブランド。
寺田楽器のブランドですね、他にはVGが有名です。
OEMのメーカーと言う印象がとても強くあります、あれもこれも寺田で作っている。
そのメーカーですので、サムのクオリティーもやはり同等なものがあります。
このW-40MPと言うギターのグレードが今一つ分かりませんが、おそらく見た目にそぐわず安かったのではないかと思います。
前回のブログとまた同じような展開ですが…
たまにしかやらない修理が続いたり、滅多に来ないギターが続けて来たり、ジャパンビンテージのリフレットが続いたり、修理屋あるあるなのだと思います。
この時代の国産ブランドは現在より多かったかのか少なかったのか分かりませんが、いろいろと知っているのはやはり沢山あってそれぞれが有名っだったのだと思います。
それから時代が過ぎていつしかジャパンヴィンテージ等と呼ばれるようになり、当初私はこのジャパンヴィンテージと言う呼び方に抵抗がありました。
思い入れが強いのは誰しも何かしら持っているものですが、静かに大事に持っていれば良いのに…と。
何か無理して持ち上げている気がして…。
ですがこうして価値を見出す人が居たからこそ新しい世界が出来て、もしかしたら無くなって行ってしまってたであろうモノ達がちゃんと使える物として残っているのだろうと思います。
一昔前までは、大昔の安いギターのリフレットの依頼が当たり前になる日が来るとは思いもしなかった。
自分のアンテナは決まった電波しか捉えないけど、知らないチャンネルが沢山あるのだろうとなと思う今日この頃でございます。
Jullianと言う昔の黒澤楽器のブランドのようです。
少し調べようとしましたが、詳しくわかる資料は見つかりませんでした。
低価格帯のブランドのようです。
低価格帯ギターの修理依頼の際に某ショップで「買い替えた方が安いですよ。」と言われました。
と聞く事が時折あります。
おそらく親切心もあってそう言ったのかもしれません。
ただ修理屋として1番困ってしまいますのは、修理完了後に放置されてしまう事なので出来るだけ定価価格帯の物は預からない様にしているお店もあるかと思います。
しかし私は修理屋ですし、自分の持ち物も何回も直して使い続ける性分なので預からない訳いかないのです。
思い入れのあるものは替えがききません。
私の20年位前に30万円で買った軽自動車は今でも普通に使っています。
幸い修理等でも皆さんイヤな感じはなく良心的に対応して頂いています。
中にはギターの修理屋で「10万円以下はギターじゃない。」等とのたまうヤツがいると聞いたことがあります。
預かりたくないのは、それはそれでいいが、その人を悲しませることは無いと思うのだが。
安い物だからと言いて、修理代が安くなるわけでもないので、思い入れと修理代を天秤にかける事になります。
自分の物も見積もりの段階で諦めたりする事もありますが、「もう修理はいいか。」と「流石に使い切ったな。」と思うまで使うのが私の理想でございます。
Gibsonのバインディングは元々フレットバインディングと言う形状なのですが、リフレットする際にはオーバーバインディングにリフレットされます。
ですが、こちらは何が気に喰わなかったのか、削って削って…フレットにオーバー出来ない位バインディングが削られちゃって、バインディングの上にフレットが乗せられません。
どーにもなんないのですが、出来る限りカッコ悪くならない様にがんばります。
通常のリフレットもフレットのエッヂは出来るだけ斜めにし過ぎない様に仕上げる為、フレットエッヂの角はきれいに取って演奏中チクチク痛くないようにしますが、今回は通常通りでは絶対にエッヂが痛いので、いつもより何回も削っては触って確かめて削って…
フレットのエッヂは斜めに削り落としてしまえばこのような面倒は無いのですが、見た目がカッコよく見えないのと手抜きしている感じがやはり好ましく無いのです。