修理実績

1弦が抜けてしまうので、修理ではなく、今後弦が抜けてしまわないようにギターのブリッジのデザインで作り直してください、と言うリクエストでした。

ブリッジのサイズは元のサイズと同じで。

ショートサドルで強度も増しました。

ネックの角度が狂って、弦高が高く弾きづらいので、ネックをリセットします。

ダブテールジョイントですが、ボルトの受けが入っています。

新しい物は皆、付いているのですが何故だかはわかりません。

ヒールを削って角度を直します。

ヒールは隙間無くぴったりと、調整します。

もちろん、反対側もぴったりと。

指板の状態もよくありませんでしたので、調整してフレットは交換します。

フレットを交換しましたら、ナットも合わせて作ります。

つき板が厚くて、がっちり接着されているナットは叩いても外れません。

無理に叩くとつき板が割れてしまいますので、切ってから叩きます。

ガードのガムテープは、弱くしてから貼ります。

当方の場合、のこぎりとドレメルを使って、底面ギリギリまで切ります。

反対側も。

しっかり下まで切ってやらないと、くっついて残ってしまいますので、それだとまた面倒くなってしまいます。

下まで切れましたら、両側を叩いて外します。

左右叩いて、外します。

古いJ-200のフレット交換（リフレット）です。

フレット交換（リフレット）のブログへ

フレットは暖めて抜かないと、指板が割れてしまいますので、半田ごてを使って暖めます。

指板を調整してフレットを交換したら、基本的にナットも作り直します。

トラスロッドはギターと同じ構造です。

ロッド交換のブログへ。

丁寧にブリッジを剥がします。

ブリッジ剥がれ修理のブログへ。

接着面を調整したら、クランプで確実に接着します。

（ボディの中を鏡で写しているところ）

弦を外したら、ヘッドも取れた。

ネック折れのブログへ。

　　　　　色は黒。

　　　　　水牛サドル。

　　　　　材質は、牛骨より少しやわらかめ。

サドルは取れなくなっていますので、この状態で調整。

その他ネックアジャスト、ナット調整。

ここまで修理暦の無い、古いギターはめずらしいです。

また、とても良いギターを見せていただきました。