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ボディ割れ修理 / YAMAHA LL-31B


ケースを箱に入れて発送しても


少し強めにドンと置かれた場合は、

しっかりクッションが入ってないと、薄いケースでは守られません。

運送中、ライブの準備中、等に時に起きがちなアクシデント。

エンドピン部分に力が掛かった場合は、このようにボトム部が割れる事がよくあります。

現在の物は分かりませんが、ヤマハのケースは底が薄いのでケースに入っていても気を付けなくてはなりません。

 

 

接着剤を流し入れたら

出来る限り段が残らないように密着させます。

ケースに入っていてもネックが折れる事もあり、ヤマハのケースでなくても気を付ける事は同じです。

ケースがしっかりしているので倒れても大丈夫だと思いがちですが、大たいのケースはヘッド部分はフリーです。

ヘッドはペグが付いており結構な重量があります。

弦をチューニングしたままの場合は、約70㎏の張力が掛かった状態ですので何らかの影響が出る確率が更に高まります。

 

 


いつも言いますが


茶色ボディの黒杢目は


跡が馴染みやすい。

 


 

「いつも大丈夫だから。」と思わずに大事なギターでしたら用心してくださいね!

運送する際、日頃の管理、ライブの時等、いつも大丈夫だったけど皆さん1回大丈夫でなくなった時から、気を付けます。

その1回があった為に、「次のギターからずっと大丈夫です。」確かに学びは大事です。

でも良くない事は1回も無い方が良いですから。

修理屋にお越しになる方は大概は、一期一会。

しかし中には何度も大丈夫でなかった事が起きる人もいますが、「なんかあったらそん時また直せばよい!」

という考えもあるかもしれませんね。