ネックリセット

ネックリセット / Gibson ES-175

175のネックリセットです。

アコギほど数はやっておりませんが経験上これもダブテールジョイントだと、思い込んで初めてしまいました。

作業中違和感が無かったと言えば、「違うかも…」と感じてはいましたが基本的には温めて外していくしかありませんので、がんばって外すしか無いのです。

 

 


ネックリセットが出来ましたら、リフレット。

(指板修正、フレット交換、ナット交換、)

ナット交換は新しい第1フレットに合わせて作り直します。


リフレットする目的は、フレットを新しくする為、または指板を修正する為、もしくは両方。

 


エクステンションが付いたネックは、私が慣れない為か、それの無いネックと比較すると格段に面倒であります。

 


アコギのサドルが出過ぎているのがあまり好きでは無いのと同じで、ブリッジのポストに余計な余裕があり過ぎるのもカッコよく見えないのです。


数え切れないネックリセットをやってますが、中子ジョイントのネックのリセットは初めてでございました。


苦労が見て取れますので見られたくは無いのですが、密着させる部分に妥協が無いように、きつくジョイントされるように、弦が指板上バランス良くなるように。


ネックリセットで大事な部分は、抜かりなく完了でございます。

 

 

ネック角度修正 / Jose Ramirez 1a


 

クラシックギターのネックジョイント(スペイン式)は、フォークギターのネックジョイント(ドイツ式)の様に抜けません。

アイロンかけちゃえ!っていう声も聞こえなく無いですが、アイロンでは不確かで根本的な修理とは言えません。

これの修理はどうすれば良いのか、クラシックギター専門で頼りになる人はクロサワ楽器の山口さん以外知り合いがおりませんので、もう何年前になるか覚えてませんが新大久保店に聞きに伺いました。

その昔は、お茶の水駅前店で私がアルバイト時代に山さんには大変お世話になっておりました。

そしてこの仕事を始めてから、仕事が無かった時にギタープラネットの秋野さんを紹介してくれたのも山口さん、あ、でも秋野さん紹介してもらったのは2度お願いに行ってから、最初は「キミに預ける仕事なんか無いよ。」「フォークギターは、今井君や村山がやってるんだから。」…そらそうだ。今井さんと村山さんだもん。

分かっちゃいたけど、また行きましたよ、こっちは仕事取らなきゃ干上がっちゃうんだから。

後にお礼をしに伺った際は、「あいつ(秋野さん)いいだろ!」とおっしゃった山口さん。

なんだかんだ言っても優しいお方。

 

 

前置きが長くなりましたが、

「指板の厚さで調節するしか無いんじゃないか。」

山さんに教えてもらったのが、うちのやり方。

 


すっかり皆川ギター工房のやり方になりました。

 


リセット出来れば1番良いのですが、そうなるとボディもばらさなきゃならないので、よっぽどでない限り、現実的ではないでしょう。


色々調べてみるとヒール切っちゃったり、乱暴なやり方してるのも見ます。

 

以前預かった、古いB.Cリッチの限定生産のフォークギターのジョイントが分からず、ネットでたどり着いたのがアメリカの修理屋。

(フォークギターでもジョイント方式が区々な為、ダブテールジョイントとは決め打ちは出来ません。)

ダブテールジョイント(ドイツ式)で無い事が分かったのでそれだけで良かったのですが、「こーやってヒール切っちゃって、ボルトオンジョイントにしちゃうんだ!Good Luck! 」なんつって、教えてくれたので、フォークギターならいいかなとちょっと思いましたが、ジョイント切っちゃう勇気は無かった。

そのB.Cリッチも画像がありますので、そのうちブログにアップさせて頂きます。

 

 
 

画像でもわかるようにハイポジション側の指板がある程度厚くなっています。


厚くなりすぎる場合は、1フレット側を予め厚みを落して調整する事も必要になるかもしれません。


サドルはこれ位あれば十分。

将来下げられなくなってしまうのではないか。と、心配する人もおりますが、弦を張りっぱなしにしなければ大丈夫。


多少の湿度の気遣いと弦を緩めて管理すれば、大概の不具合は出ないと言って過言ではありません。

弦を緩めないから、こういう事になります。

 

 

ネックリセット / Martin D-28


 

過去にもネックリセットの形跡があるマーチンですが、ネックリセットしたからと言って頑丈になったわけではありません。

ギターに関わる人達は色々と意見が違います。

「緩めなくても大丈夫」「毎日弾くのなら緩めなくて大丈夫」「1音下げる」「1回転緩める」等々、色々言われます。

当方の場合、「その日の使用が終わったら弦は、しっかり緩めましょう。」「緩くする分にはいくら緩くても大丈夫です。」

メーカーや製作家の方にも「僕のギターは弦を緩めちゃダメ。」と、何らかの計算か理屈か理由があるのだろうと思いますが、ボディが空洞の箱である限り、弦を緩めない場合の方がネック角度が狂ってしまう確率は高くなります。

ネック角度に不具合が出ない場合も、何かしらの不具合が出る確率が高くなります。

 

 

サドルは高くなっていれば良い訳では無く、適正な高さで。

リフレットしないで完了する場合は、フレットはすり合わせして調整します。

 


ヒールを削って角度を調整しますので、過去のリセットの際に付けたと思われる跡は目立たなくなりました。


こっちにあった跡は、無くなりきれませんでした。


弦は緩めた方が良いですよ!

 

 

ネックの角度が狂わなかったとしてもフォークギターのレギュラーチューニングでは、約70Kgの張力が掛かりますので、ひどく反ってしまったり、ブリッジが剥がれたり、ブリッジが剥がれなければトップが歪んだり、何かしら不具合が出やすくなります。

チューニングを毎回緩めることによって1弦、3弦が切れやすくなる場合はチューニングしたまま緩めず、他の弦を緩くしましょう。

1、3弦であれば、他の弦がちゃんと緩んでいれば大丈夫です。

 

 

ネックリセット / Ovation 1688-8


アダマスの12弦ギターのネックリセットでございます。

修理するだけでなく、いつものように補強出来る部分は補強します。


この空洞部分が潰れてネックの角度が狂います。

少しでも強度が補えるようにエポキシパテを充填します。


空洞はずっと奥まであるので、ある程度適当に詰めますが、詰めた部分はギュッとね。

 


しかしこの空洞があっても無くても、チューニングしたままではネックの角度は狂っていきます。

 

製作家やメーカーが理論や計算を積み重ねて強度を上げてもアコースティックギターのように空洞のボディにネックが付いている以上、長期間チューニングしたままではネックの角度は狂ってしまうでしょう。

ですがそうした作りての、いろんな思いが今のバラエティーに富んだブランドを生み出しているんでしょうね。

メンテナンスフリーのようなアコースティックギターが作りたいと思っても、そうするとアコギらしさから遠ざかってしまう。

音もデザインも良くしたい…かと言って、トラディショナルなギターをより良く作るんだと言ったって、そりゃ大変。

こんなに難しい事は無いです。

 

 


修理のついでにグリスアップ。


ワッシャーも追加します。

目一杯、アジャストロッドを締め込んであったものは戻しても効き巾が狭くなっていることがあります、その際はワッシャを追加すると多少効き巾が出来ます。


ボルトオンネックは、ダブテールジョイントの物と比較するとチューニング後のネックの角度の変化量が違います。


アダマスのハイポジション部の指板は、初期の物は接着しておらず、こちらは内側に接着剤が充填してあります。

「接着して無いのかな?」と言うような接着がアダマスっぽい雰囲気。


Ovation のネック角度を調整する場合は、ヒールは削らず、シムで調整します。

本来のギターの調整としては違うのですが、カマンバーと言うロッドがネック、ヒールに仕込んである事や、メーカー自体この調整方法の為、それに倣って調整しています。


Ovation のヒールでも削って角度調整している方もいるようですが、本来であればそちらが正解なのかと思いますが、当方ではOvationらしくやっています。

 


最近また、Ovationを弾く人が増えて来たような気がするんですが。

 

 

ネックリセット / Martin D-45


 

ネックリセットした際、指板やフレットもネックをトータルで直さなければならない事の方が多いのですが、特に必要が無い事も当然あります。

指板が歪んでおらず、フレットの浮き等無く減りも大きく無く、ネックに反りがあってもアジャスト調整可能である場合。

これ位の条件が揃えば、リフレット(指板修正、ナット交換込)せずにリセットのみ(フレットすり合わせ、サドル交換、他調整込)で完了出来ます。

ですが、ネックを抜かなくてはならない事態にまでなっている場合、やはりリフレットも必要になる事が多いようです。

もしくは、出来るだけコストを上げたくない場合等は、多少の事は我慢してリフレットをしない。

 


こちらのギターはリフレット無しで調整できるので、サドルの高さは然程悩まず決定出来ます。

リフレットが必要ならば、指板修正後を考慮してサドルの高さ(ネック角度)を決めていきます。


ネックに角度を付けると、指板エンドが下がりますので、厚みを付けて下がらない様にします。

フレットの高さは好みがありますので、新しければ良いというものでもありません。


ですが、大概はリフレットすればやはりコンディションは良いと感じますし、リセットと一緒にリフレットしてしまえば、料金的にも割安になるので、近い将来のフレット交換が予測出来ればセットでやる方がお得です。

 

 


MartinやGibsonなどはヒールが接いでおらず、贅沢な材の取り方をしております。


ですが、継ぎ無し1本ネックでなければ高級ギターではないと言えば、そんなわけでもありません。


伝統的なクラシックギターの工法ではほとんどと言っていいほど、ヒールは継いでいます。

 

ここからはまた私の想像ですが、ヒールを継がない理由を最初は、ダブテールジョイントの為かと思ったりしたのですが、あまりそこに理由は無いような気がします。

やはり正解は、ヒールもヘッドもネックを丸ごと成型してしまえば、生産効率が上がるではないか、と言う事ではないでしょうか。

結果的に時代が経つにつれ、贅沢な木の使い方になったのではないでしょうか。

実際は分かりませんが贅沢な、と言って無駄が多いかと言えば他の工法と比較しても、ちゃんと考えて取っている(木を使っている)と思いますし、然程無駄は多くはないと想像しています。

想像です。

本当の正解を知りたい方は、ご自身でお調べください。

そしたら教えてください。

 

ネックリセット他もろもろ / Gibson J-50 Deluxe

色々な修理が合わさった場合は分けて記事にすると良いのですが、今回は1回でまとめて見て頂きます。

トップの割れ、ブリッジのスリット直し、PU取り付け、ネックのリセット、リフレット、画像は無いのですが他に力木の剥がれもあったかと思います。

近頃は何とか手元にあるギターを直せないかと当方へお問い合わせ頂く事が多く、とてもうれしいです。

自分が気に入った物は何度でも直し直し使う性分ですので、こういう方の気持ちがわかります。

 

 

十三年位前に買った、すでに10年落ちしてた軽自動車を直し直し、まだ乗ってます。

安物を見くびる人が時折いますが、違うんです。

気に入って持っているのです。

このギブソンは安物ではありませんが、うんと安いギターの修理依頼の場合も同じ熱量で修理にかかります。

長く預かる事も多いので、そのうちに修理代が惜しくなっちゃう人もいるようで。

安いギターも確実に引き取りに来て頂くには、前金をもらった方が良いのかなと考えたりします。

連絡がつかなくなると、最初は具合悪いのかと思ったりしますが、そのうち憤りを感じてきます。

一所懸命にやってるだけに、悲しいやら悔しいやら、売り上げが立たないまま置いておくしかないんです。

処分したって修理代、回収出来ないんですから。

すいません、愚痴になってしまいました。

 

 

 


サドルの溝を直します。

トップの割れはすでに直っています。


ピックアップをセットしますので、溝の精度が悪いと出音に影響します。

 


出来る場合と出来ない場合がありますが、ピッチも直しますので、元の位置と違います。


サドルはあまり出てない方がカッコよいと個人的には思っていますので、高目でこの位かと思います。

ネックリセットしてもサドルの高さは狙い通りジャストには行きませんので、どっちに転んでも良い位になるように。


フィッシュマンのジャックは、ジャックキャップと面位置に出来るので良いです。

エンドブロックの厚さに合わせてしっかりとジャックを取り付けなくてはなりません。

ジャックの取り付けがいい加減なのもをよく見ますが、思わぬトラブルの原因ににもなります。


フィッシュマンのコードは長いので余裕をもって配線の取り回しが出来ますが、無駄に長く感じる場合もあります。

コードはちゃんと納めないと(出来ればきれいに)中でパタパタ鳴ってしまいます。

 

 


リセットしてリフレットする場合、指板修正をした後、新しいフレットを打ちますので、その結果の弦高を予測してヒールを削って角度を決めます。


測れる部分ではないので指板修正の際「ここは大幅に修正されるから、弦高はこれ位、こうなる…。」と予測するしかないんです。


ナットも第一フレットに合わせて作り直します。

指板の1フレット部分の調整量が多い場合は弦高はリフレット前より下がります。


12フレット部分の調整量が多い場合は弦高は上がります。

(画像は14フレット、ジョイント部分)

 

 

ネックの角度が付くと、ジョイント部から指板の先が下がりますので、下駄をはかせて、下がらない様に調整します。

70年代Gibsonも今となっては立派なオールドギターですな。

 

ネックリセット、リフレット / Gibson J200


 

弦高が下げられなくて弾き辛ければ、ネックの角度を直さなければなりません。

なりませんが、なかなか大変な修理ではあります。

どのメーカーも同じジョイント方式ではない為、修理経験のないメーカーではまずジョイントの方式を調べなくてはなりません。

逆にギブソンのように分かっているものは悩まず、作業を進めます。

但し、通常通りには抜けない場合もあるので気を付けなくてはなりません。

今回は普通でよかった。

過去の修理実績は「こりゃ普通に抜けないわ。」というギブソンがありますので、よろしければそちらも御覧下さい。

このギターは過去にもネックリセット歴があり、ヒールキャップがずれちゃってます。

ちゃんと良い位置に戻しました。

 


ネックに角度が付くとジョイントから先の指板が下がりますので、厚みを付けてストレートになるようにします。


ネックリセットする場合は、指板を修正してリフレットしなければならない事の方が多いようです。


リフレットすれば第一フレットに合わせたナットに交換します。

ナットは交換せずに使いたい場合は、底上げして調整します。(ナットがきれいに外れる場合)


アジャスタブルサドルは、トラディショナルなサドルに置き換えた場合、大分出過ぎた位置で見た目が良くなるので、将来的に沢山下げられるようにしちゃうと、とんでもなく出過ぎたサドルになってしまいます。


蒸気を使わず外すようになってから、塗装が痛んでしまう事が無くなりました。


ですが何れにしよ、取るのは大変。

そして削るのも大変。


ピックガードがずれちゃってますが、それでも古いものはカッコよいです。

 

いつもでしたら、ここまでで終わりですがちょっと珍しいモデルなので、もうちょっと見させて頂きましょう。

当方の過去の修理例にもこの年代のJ-200 に同じ仕掛けがある画像が見られます。


 


 


 


 

トップミュート、ミュートバー等と呼ばれています。

トップが凹まないように、凹んで来たらこれで持ち上げしましょうと言う事らしいです。

 

ネックリセット、フレット交換 他 / Martin D-45


ネックをリセットしますが、ブリッジを直してからリセットします。


蒸気は使わず、ヒートスティックで外します。


この年代頃の物は、木材を使わず紙をシム替わり使っているのでジョイントが緩くなってしまいます。


リセットが出来たら、リフレットしますのでナットも交換します。

分厚い突板の場合は、そのまま叩いて取ろうとすると、このようにきれいに取れず、板まで割れてしまうので気を付けましょう。

 

 


弦高の標準数値にしても、ギターによって高く感じたり、低く感じたり区々ですので、その都度ベストを目指します。

 


アジャスタブルサドルのように作り直さない場合は、指板のアールとサドルのアールが合っていない事があるので、標準の弦高にしてもしっくりこない場合があります。


大半の人は、私も含めて弦高は低目が良いのですが、低目ではピッキングの癖等でビリいてしまったり、フィーリングが合わなかったりする場合があり、その人に合った弦高があります。

 


通常での目標値は、1弦…1.7~1.9mm

6弦…2.4~2.7mm 

ご自身で弦高は高目が良いと分かっている場合は、リクエストしていただくと助かります。

高目なら1弦…2.0~2.1mm

6弦…2.8~2.9mm

数値だけ言えば、この位が目標になるかなと思います。

 

 但し図り方や、見方によっては数値に個人差が出ます。

同じ高さをイメージしているにもかかわらず、数値に差が出ます。

 

 


紙で調整してあるジョイントは、いずれヒールに隙間が出来てしまいます。


弦を張りっぱなしにして、ネックの角度が狂う事があっても、ここに隙間が出来てはいけません。


他のメーカーでも紙で調整してある、修理例が過去にアップしてありますが、やはりジョイントが動いてヒールに隙間が出来てしまっていました。

紙は繊維が通ってないので動いてしまいます。

 

ネックリセット / Martin OOO-18


 

ネックを外す為に熱を利用して接着剤を緩ませて外します。

以前は蒸気を使っていましたが、その場合確実にジョイントのポケット(あり継ぎの空間)に蒸気を送りこまなければなりません。

現在は、ヒートスティックと言う棒全体を熱せられるものを差し込んで温めますので、突っ込めば温まるのですが、やはりポケット部に熱源があった方が効率は良いです。

ですので、ヒートスティックであっても、ジョイントのポケットに貫通するように穴をあけます。

いろんなメーカーがこのダブテールジョイントを採用していますが各メーカー特徴があり、慣れないメーカーでは、ジョイントのポケットがどこにあるか分からず何度も穴をあけ直す事もあります。

画像のジョイント部ネック側、ボディ側両方に2本ずつ溝が付いています。

そこがジョイントのポケット、(隙間)です。

そこに半田ごてに付いた棒(ヒートスティック)が差し込まれます。


ネックリセットをする事で最大の問題はクリアしますが、より良い調整をする為には、リフレットが必要になる場合が多いです。


ナットも合わせて作り直します。


サドルの高さは好みが分かれますが、高すぎず低くない高さが理想ではあります。


ネックヒールの接地面はジョイントの強度にはあまり重要ではありませんが、隙間なくぴたっとついていた方が見た目は良いです。


ジョイントの強度で重要なのは先ほどの画像にある、ダブテールジョイントとの継手です。


そのダブテールジョイントを接着する前に、テンションをかけてもヒールに隙間が出来ないかチェックしますが、いくらジョイントの精度が良くても弦を張りっぱなしにしても良いと言う訳ではありません。

 

 

ネックの角度が狂う原因はジョイントの精度が原因では無いので、ここに隙間が出来てしまうのは問題外です。

ジョイントの精度が甘いものは、一所懸命ネックのメンテナンスに気を配ってもいずれヒールが浮いてきてしまいます。

ヒールに隙間が出来てしまったものは、ネックを外して根本的な修理が必要になります。

ネックリセット / Martin D-45


ネックの角度が狂って、サウンドホールに歪みが出来ています。


ズレかたは少ないですが、出来るだけ戻したいので、引っ張って修正します。


引っ張ても大して変わりませんでしたがやれることはやっておきます。

当然角度も酷いのでネックは抜かなくてはなりません。

 

この記事を書き始めて過去に修理した、D-45にありがちな症状で、サウンドホールがひしゃげて、インレイがバラバラと外れてしまっている、分かりやすく、とても派手な壊れ方のD-45を思い出して、記事にしていないか探したのですが、ありませんでした。

D-45ではないのですが、同じ現象の国産ギターの記事がありましたので、こちらもよろしければ見てみてください。

 

 


丁度、2日前にRimshotの店長とこれが話題になったばかりでした。


D-45の場合、指板の周りやヒール部分等にインレイの為の溝がある為、強度が少ないという事です。


但し、だからと言ってすぐ割れてしまう程D-45が弱いという事ではなく、弦を張りっぱなしにすれば大概のギターに不具合は出ます。

 

ですので、いつも言いますが、弦は緩めて管理します。

これも弦はゆるめる?よろしければ見てみて下さい。

 


リフレットの必要は、ありませんしたのでフレットのすり合わせで調整します。


ネックの角度が付いて、指板が下がりますので、厚みを付けてストレートになるよう指板下に厚みを足します。


少しの手間と気遣いで余計な修理代を使わなくて済みます。

古い記事も読んで頂ければ幸いです。