スタッフブログ

ボディ割れ / Maui Music con

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ウクレレを落としてしまったそうです。

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ウクレレの落下による破損は、割と頻繁に修理に持ち込まれます。

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1部だけではなく、長く割れてしまいました。

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長くラインで割れている場合、接着の際に出来るだけ段差がつかないように平らになるように接着します。

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ギザギザに割れた部分は、大分跡は残るかと予想しましたが、思いの外きれいに出来ました。

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長く割れた部分も段差無く接着できました。

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この程度の割れ修理でしたので、音にも影響なく一安心です。

 

ボディ割れ修理 / Cole Clark FL2A

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ジャック部からボディが割れてしまいました。

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裏から補強が入っていますが、エンドピンジャックほど強くはありません。

下の画像で確認できるように、エンドピンジャック部には、厚みや大きさはまちまちですがエンドブロックがついています。

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茶色いボディは、割りときれいになります。

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フラッシュあり。

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中の補強部は作り直し、細かくなって無くなってしまった部分はエポキシパテで補充。

エンドブロック部はある程度の厚みがあるのが確認できます。

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他のページにもボディ割れの記事がありますので、よろしければそちらも見てみてください。

ボディ割れ修理のページへ

 

リフレット / Gibson SG

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Gibso SG のリフレット(指板修正、フレット交換、ナット交換)をします。

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フレットもぺたんこ、指板もねじれています。

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フレットは、Dunlop 6105

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フレットに高さが出来、弾き心地も大分変わりました。

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ナットも新しいフレットに合わせて作り直します。

音詰まりも解消して、気持ちよく弾けます。

フレットがしっかり立っていると、チョーキングやビブラートが楽です。

ピックアップ取り付け / Martin 00-18v

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LR.Baggsのコントロールはココに付きます。

メーカーやモデルによって、着く位置が多少前後します。

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エンドピンジャックのキャップは、ジャックと面位置か少しジャックが出ている位が良いのですが、エンドブロックが厚目の場合、面位置にならないこともあります。(もう少し出したいのですが、これでいっぱい。)

ジャックは緩まないようにしっかり締めこみます。

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サドルの両サイドは通常四角く仕上げますが、こちらのモデルは丸なので、まるく。

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ピックアップの取り付けは、出音のバランスが良ければそれで良いのですが、弾き心地が悪くなっては意味ないですし、ジャックの事や、配線の取り回しのことや、こだわると色々と面倒な作業ではあります。

(Martin  00-18)ブリッジ修理 → ネックリセット → ピックアップ取り付け 

ピックアップのブログページへ

ネックリセット / Martin oo-18v

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ネックを外す際に現在のMartinは、トップに空けられたアジャストロッドの溝から蒸気がボディの中にも出てきてしまうので、中が濡れないようにしないといけません。

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現在のMartinは、ダブテールジョイントのネックでも、ヒール側にはボルトの受けがあります。

 

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どんな上位機種のダブテールジョイントでも何故かヒールにボルトの受けがあります。

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ヒールもきれいに削れました。

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反対側も同じく。

(Martin  oo-18v)ブリッジ修理 → ネックリセット → ピックアップ取り付け

ブリッジ修理 /Martin oo-18v

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ブリッジを慎重に剥がして貼り直します。

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剥がす前に撮れば良かったのですが、ブリッジは反りながら、はがれていきます。

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底面を削って平らにします。

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左の画像では、反っている部分が浮いているのが分かります。

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左下側は反りが強く、このままでは削りすぎてしまうので、エボニーの粉を足して調整します。

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色が違う部分が足した所です。

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ボディ側も調整します。

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修理者によると思いますが、反っている上側は無駄に削らず、そのままです。

ピックアップ取り付け予定につき、現状の溝は使えない為、一旦埋めます。

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このピックアップとサドルが入る溝は、精度が悪い場合、いくらサドルの精度を上げても、出音のバランスが取れ無い為、このように直します。

 

こちらのギターは、ブリッジの修理、ネックのリセット、ピックアップの取り付けとつづきます。

ペグの話。

 

ペグ3

ロトマチックタイプのトルク調節部分。

本体とペグボタンの間に入っているワッシャーがつぶれる程、締め付けています。

締まるから、締まるところまで締めちゃう人がいますが、これだと重くてチューニングが疲れちゃいます。

 

 

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2~3枚入っているワッシャーの内1枚は板ばねなので、こんな感じが良いのですが、左画と違いがわかりますか?

緩みやすいならば、板ばねを交換してみるのも良いかもしれません。

 

ペグ2

金属のワッシャー、板ばね、プラスティックのワッシャーがよく使われていますが、上の画像は、板ばねがつぶれて、プラスティックのワッシャーは割れてはみ出しっちゃっています。

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ペグが原因でチューニングが狂うなどと言う事はあまりありませんので、(ウクレレ等のギア無し→フリクションペグは別)巻ければ良いと言う人でなければ、ここも注意してみてください。

巻き心地が良くないと結構ストレスになりますもんね。

YAMAHA L-5 / リフレット

ヤマハリフレット

最近おかげさまで、忙しく、こちらのブログも滞っておりました。

指板を調整してから、新しいフレットを打ちます。

ヤマハリフレット

新しいフレットのはみ出した部分を落として、すり合わせをしたら、エッジ部はきれいにバリをとります。

ヤマハリフレット

フレットを交換しましたら、基本ナットも作り直します。

ヤマハリフレット

昔買ったギターを修理、調整して使い続けたいと言う方が最近とても多いですが、こちらもそんなお一方。

こちらもとても思い入れのあるギターと言う事で、リフレット。

ヤマハリフレット

最後にサドルも調整して、とても弾き易くなりました。

 

 

湿度の話

湿度計

 

今回は、湿度の話です。

冬場は、もちろん大概乾燥しています。

ですので、湿気は気にしなくて大丈夫です!

(とは言っても程度はありますよ!)

画像のように50%台であれば理想ですが、仮に60~70%と上がり過ぎてしまっても、乾燥の季節、加湿をやめればすぐに戻りますし、ギターが湿気てしまっても弾けば戻ります。

問題なのは乾燥し過ぎてしまって、板が縮んで割れてしまうと修理が必要になってしまいますし、弦高が下がり過ぎて演奏不可能な事態にもなります。

夏場でも随時エアコンの効いている部屋では、乾燥状態になりがちです。

どの季節も、物理的に乾燥させる事はせず、逆に乾燥し過ぎていないか、注意をして下さい。

そして、湿気が気になれば、弾いて下さい。

 

神経質にならなくても大丈夫ですが、程度がありますので湿度の上がり過ぎた状態も長く続き過ぎない様にもして下さい。

このような事もあります。 

 

べっ甲柄1

これは当方のピックガードの材料なのですが、かなり長い間湿気を帯びていた為に、材料が崩壊してしまっています。

べっ甲柄2

とあるショップのオールドの Gibson Dove のピックガードが崩れ始めていて、薄っすら水分が浮いているのを見たことがあります。

これも水分が浮いてます。

こうなってしまうと、どうしようもないので、ある程度は気をつけて下さい。

 

ネック折れ修理 / LP type(Navigator)

ネック折れ

レスポールのネック折れです。

                                        ↓

ネック折れ

ネックは大体この辺りが折れます。

            ↓

ネック折れ

磨き作業で多少塗装が剥げましたが、塗装修正なしのプランでもある程度塗装が残りましたのできれいに出来ました。

(元通りの位置には戻りませんので、段差等を磨く際に塗装がはがれます。)

Gibsonの場合は、割と塗膜が厚いので、こんな感じで仕上げられる事が多いのですが、こちらはどうか分かりませんでしたけど、良い感じです。

ネック折れ

ネックに関わらず、折れや割れは、いじらず、触らず、持て来ていただければ幸いです。

 

当方の通常のネック折れ修理は、補強はせず、強度の十分な修理をします。

 

ネック折れに関しては、それぞれ修理屋さんの考えや、こだわりがあり、修理方法もまちまちです。

それに関しては、こちらでお話出来れば、幸いです。