ネック折れ(塗装修正無し)

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Gibson L-5


塗装修正無しで仕上げます。


トラ杢のネックで、5ピースで、強いとこ弱いとこがあるのか、割れ方がギザギザぽっくなってます。


割れ面がピタッと会いますので、しかるべき接着剤でしかるべき方法で接着すれば問題はありません。

 

 


接着後、表面を研いて整えます。


塗膜が厚ければ今回の様に剥げずに済みます。


塗装が剥がれて見た目が悪くなる場合がありますが、手触りは違和感が無いように仕上げます。

 

 

 

当方のネック折れ修理はタイトボンドは使わず、補強無しで強度が十分な接着剤を使用します。

「塗装修正無し」のプランならコストを抑えて修理出来ます。

但し塗装の剥げ具合は区々になります。

ご了承下さい。

過去の修理例が修理実績内にありますので、雰囲気だけでもご参考になれば幸いです。

ネック折れ以外にも色々と例がありますので、ご覧いただければ幸いです。

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Ginson SG jr.

古いSG jr.のネック折れです。

このままではもったい無いですので、直して弾きたいと思うのは、皆さんも同じでしょう。

昔にもネック折れの修理を補強を入れてしてあったようです

2本入れてある補強の片側が無くなっていて、それに欠けてくっ付いた部分も無い状態です。

元々補強を入れて修理してあったものなので、無くなった補強部分はやり直さなければなりません。

先ずは欠けちゃって無い所と補強部分も掘り直します。

・・・

 

 


正面は普通のネック折れ修理に見えます。

裏はネック折れ修理遍歴が見えます。


これだけ荒々しい見た目なので、どんだけ修理跡があっても何てこと無いです。


亀裂部分もしっかり接着をして、埋木します。


・・・

 

荒々しいね~。

バダス、付けがちです。

私のLP jr.にも付けておりましたが、見た目がなー。

 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し)/ Gibson Hummingbird

塗装の修正は無しで仕上げます。

ロッドカバーは交換します。

手触りに違和感が無いように仕上げます。

黒い塗装が剥がれてしまっているところは、筆で黒くタッチアップ。

 


塗装修正しなくとも、修理した跡がかえってカッコよいと私は思うんです。


欠けている部分は、透明ですがちゃんと埋まっているので、手触りには違和感はありません。


ボディがメイプルのハミングバード。

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Epiphone Super Nova

塗装修正無しプランで仕上げます。

塗装修正無しで、ちょっと助かった感と残念感があります。

 

15~6年前になるかと思いますが、全く同じ状況のこれを預かりまして、色がなかなか合わず最後まで合わず仕舞いだった記憶があります。

調色の技術がちゃんとあれば、どんな色でも部分修正で仕上げられるかもしれませんが、がんばっても馴染まない色があります。

色だけが難しい訳でなく部分修正でやる場合は、元の着色部分へ修正部分が乗っかた感じが無いように塗装しなければならないのですが、最近は自分の技術が向上した為なのか、老眼がひどい為か、細かい事は気にならなくなってきました。

後者か・・・。

 

 


日常の仕事の大半は忘れてしまいます。

ですが、忘れてしまっているようでも折に触れ思い出す仕事があります。


上手く行った仕事と言うのは、時間もかからず満足の行く仕上がりになるのですが、記憶に残らない物がほとんどです。

 


最近はさすがに試行錯誤も減っては来ていますが、この試行錯誤をやって来た分だけ、現在の糧になっていると気付きます。

 

塗装の事もそうですが、他の仕事も昔は断れ無かったんです。

仕事が無く、ビンボーでしたのでやった事の無い仕事でも「ありがて~」となります。

ただし、どうやって直すか分からないですから、いろんな人に電話で教えてもらったり、本を見て想像したり、それでも分からない時はやってみて想定と違ったりして、試行錯誤します。

試行錯誤しますと、時間かかって面倒くさいですが、面白がれればその分、妥協点が上がって、糧も増えるんです。

 

今でもお断りする事は多少怖いんですが、すごくお待たせしてしまってる修理もありますし、断る事も大事かなと今は思えます。

これからは、出来るだけお断りしていきたいと思います。←「そんな事言ってるとまた仕事なくなるぞ。(天の声)」

 


今回は塗装修正無しなので、過去の自分自身との比較は出来ませんでした。


でしたが、15年位前の記憶が蘇りましたので、昔より上手く行く可能性はあった、と都合好く考えて終わりにします。


 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Epiphone Casino

アクシデントはつきものです。

折れてしまったなら、くっ付ければ良いのです。

 

何もいじらず、現状維持してください。

破片があれば取っておいてください。

慌てて、くっ付けたりしないでね。

 

接着後、割れ部分に多少の段差が出来ますので、手触りに違和感を感じない様に研きますので塗装修正無しの場合の仕上がりは区々になります。 

 

塗装修正無しの仕上げでも塗膜が厚ければ、剥げずにきれいに仕上がります。

塗膜が薄ければ塗装は剥げます。

 

ネック折れ修理は、修理屋によってやり方は区々です。

当方では補強はせず、タイトボンドは使わず、しかるべき接着剤でしっかり接着するのみ。

通常通り使えればそれ以上の強度はいらないからです。

違和感無く演奏出来て、いつも通りに取り回し出来て、ネックハンガーにかけたり、修理前と同じ様に使えればそれ以上はいらないのです。

 


修理方法に決まった正解はありません。


修理屋十人十色です。

 


料金、納期の事。

技術の事。


お電話かメールにてお問合せ頂き、ご検討頂ければ幸いです。

 

 

 

 

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Gibson LP

当方ではネック折れ修理の依頼が非常に多いのですが、どれも似たような場所が折れて、似たような折れ方をしますが、どれも似て居て非なりです。

 

こうなった経緯の詳細が分かる場合、そして全く分からない場合もあります。

分かっていれば助かりますが、折れているギターを入手したので直したい…と言うご依頼も良くある事。

 

塗装修正無しのプランの場合、仕上がり具合が区々になります。

実際にやってみなければ仕上がり具合が分かりません、「修理実績」の中から塗装修正無しの仕上がりを見比べて頂いて、ご想像頂ければ幸いです。

 

ネック折れ修理の跡があっても、傷があってもカッコよいもの。

古ければ古いほど、付き合いが長いほど愛着が湧きます。

 

 

 

ヘッド(ネック)折れ修理(塗装修正無し) / Ovation CS257

折れてしまったら、しっかり接着する、補強はしない。

ホームページ内で紹介している修理実績を見て頂いて、ご自身のギターも同じような状態になってしまっていましたらお問い合わせください。

全て自信をもって修理してきましたが、私の判断ミスにより経過が良くないケースが出てしまいました。

今後は補強要の判断があるかもしれません。

 

 

 

当方のネック折れ修理は補強をしない修理です。

ネック折れ修理の接着剤にはタイトボンド等の接着剤を使う場合は補強が無ければ使用に耐えられません。

当方では補強をしなくても良い接着剤で接着します。

そのことにより、コストを下げられ、塗装修正が無しの仕上げであれば更にコストを下げられます。

補強をしない修理は、将来同じようなアクシデントがあった場合、近い部分が折れますので折れ方が複雑にならず同じような修理で対応できます。

ネック折れを修理した後、音が変わってしまうか心配される方もおられます。

ネック折れ修理で音が変わってしまう事はあまりありませんが、(理屈を言えば変わるのですが、聞き分ける人はあまり居ない。)補強をする場合、同じ樹種であっても別の材を埋め込んだりしませんので、補強が無ければ1番変化が小さい修理と言えます。

このような考えのもと、ネック折れの修理しております。

 

 


自身をもってやって来たものでも、何かあった時には謙虚に受け止めて。

 


何十年やってきても、こういう事があるのだなと勉強して。

(このギターは無関係。)


自分は、まだまだ未熟だと認識する。

 

このOvationのように過去の物も含めて紹介している修理例に問題は出ていません。

今後も変わらず、お問い合わせ頂ければ幸いです。

過去にクレーム0と、どこかの記事に書きましたので、今回は訂正いたします。

ネック折れ修理が上手く行かないのがありました。

 

ネック折れ修理 / Ovation 1687GT-8

ニカワやタイトボンドで修理する場合は、補強が必要になります。

当方のネック折れ修理は、補強せずしっかり接着するのみ。

補強はしませんので、それに耐える接着剤を使わなければなりません。

使っていて気が付かないうちに、修理跡に筋が入ってきたりしてはいけません。

 


塗装を施してないネックですので、出来るだけきれいに仕上げたくてもここまでになってしまいます。


見た目はちょっと可哀そうな感じですが、演奏上、形状等、手触りは違和感なく仕上げます。


もちろん、強度も問題無し。

 


修理内容としては、くっ付ける。

ですが、ズレない様に密着させる事が簡単なようで難しい点です。


十分な接着剤の量で付けなくてはなりませんが、アジャストナットまで固めてはいけませんし、気を遣う部分は色々あります。


欠けて無くなった部分は、エポキシパテで修正してあります。

 


キズや破損は無かった事のように修正してしまいたいと思う人もいると思いますが、このように跡が丸見えになる場合があったり、傷が見えない様にするには、見えない様にした痕跡が出来ます。

 

勿論、出来るだけきれいに仕上げたり、傷が無いきれいな状態は気分も良いものです。

その反面、音楽をやる道具は、必ず擦れて傷ついて、時にはこのようなアクシデントにも見舞われます。

このような傷跡もこのギターの歴史、弾いてきた人の歴史として愛でて頂ければいいな、と思っています。

ネック折れ修理(塗装修正無し) / Epiphone FV Bass


スカーフジョイントで継いである所が折れてます。

ネックの強度を上げるためにこの手法を取り入れるようになったと聞いたことがあります。


ですが継いだ所の接着が弱いのか、ベースなので張力が強いのか。

何れにせよ、倒れたりすればタダではすみません。

 


私の仕事仲間はネック折れ修理は、当方と同じく補強の無い修理ですが、サンダーバードには補強を入れると聞いてます。

ですが当方では、これも接着のみです。


補強が無くても、再度折れた報告はありませんので、基本補強無しにこだわって行きます。

 

ネック折れ修理に関して、補強をしない理由など過去のブログで幾度となく書いていますので探してみて頂ければ幸いです。

こんなのや→ 大分前のブログ こんなのとか→ 割と最近のブログ

他にもありますので、よろしければ。

 

 


メイプルやスプルース等、白い木は割れた所が汚れてしまうと目立ってしまいます。


出来るだけ掃除はしてから接着しますが、ある程度筋は残ってしまいます。


割れた所をついつい触りがちですが、汚れますので触らずそのままそ~っとしておいて下さい。


擦って磨いて色も大分抜けました。

塗装修正無しですので、これで完了です。

 


 

自慢では無いのですが、「またヒビが入ったぞ。」や「ぶつけてないのに折れたぞ。」等のクレームは一切無いのですが、もしかして、「やっぱ、補強無しじゃダメじゃん。」「やっぱもう頼めないな。」等、報告が無いまま見限った人はいないかと心配が無い訳ではありません。

修理後も以前と同じように扱っても全く問題無く使用できますが、万一全く何にも無いのに修理箇所にヒビが入ってしまった等があれば必ずご連絡下さい。

但しハードケースに入っていても転倒した際には、折れる事はよくありますので、ケースに入っていても倒れ無いよう気を付けてください。

そして、接着部分はとても強いので、倒れた際には接着部の隣から折れる事があります。

その場合は、接着部が再度折れたように見えます。

 

優しい方は、「とてもいいですよ!」等メールをいただく事もありますが、連絡は無くて当たり前ですので、便りが無いのは良い知らせ、だと思っています。

ですが、「皆川~ダメじゃん。」と思った場合は、必ずご連絡下さい。

よろしくお願いいたします。

 

ネック折れ修理 (塗装修正無し)/ Epiphone Hummingbird PRO

ネック折れです。

ヘッドが分離してしまっています。

大きく割れているので接着面も広く都合が良いです。

破片は使えない場合も稀にあるのですが、取っておいて頂けると助かります。

当方の場合、補強はしないネック折れ修理ですから、その接着剤がアジャストロッドに付いてしまわないように修理します。

アジャストロッドに付いてしまっては、ネックの調整が出来なくなってしまいます。

ナットの下の空洞が大きいですし、ペグも重たいですから折れるとなれば、このように派手に折れてしまうのでしょう。

 

 

接着の際に、ロッドまで接着してしまわないように、クランプした際に接着面が滑ってズレてしまわないように気を付けます。

 

そして、廉価版モデルではクランプの跡が付きやすいので気を付けます。

へこまないようにして、しっかりとクランプします。

 

 


塗装修正は無しの仕上げなので、磨きのみで仕上げてます。

こちらのようなシースルーを、塗装修正する場合、例え同じ色でスプレーしても、割れ跡を隠そうとして厚塗りしてしまうとシースルーではなくなってしまい、不自然になります。


どのように仕上げたいかはそれぞれです。

塗装修正すればそれなりにきれいになりますが、元に戻る事ではないという事が前提です。

 


塗装無しでも磨いた際、塗装が残ってきれいに仕上がる場合、ほとんど剥げてしまう場合もあります。

修理実績にいろいろな例がありますので、御覧なって、参考にして頂ければ幸いです。

 

 

出来るだけきれいに仕上げる理由は、「折れた跡が見えて、心が痛んでしまわないようにする為」もちろん他にも色々あります。

塗装修正は、しない理由もいろいろあります。

ブラックライトでも当てなければ、楽器屋さんでも欺く事が出来る位自然に仕上がる時もありますが、折れて修理した事実はあります。

その修理も、そのギターの歴史の一部として愛でて頂ければ幸いです。